スギ材の葉枯らし(自然乾燥)

 今週木曜日(2月18日)に木造住宅セミナーがあり、参加してきました。配布資料の中に「スギ材の葉枯らし乾燥試験」という報告書が入っていました。木材の乾燥方法は大きく分けると自然乾燥と人工乾燥の二つがあります。諸塚村では自然乾燥(葉枯らし)による出荷割合は、全体の5%程度です。その葉枯らし材が「諸塚村産直住宅」として使われています。

 スギの葉枯らし方法は、木の成長が止まる冬場に行われています。11月〜12月にかけて倒され、葉を付けたままの状態で2月〜3月まで山にそのままの状態で置かれています。木は、倒された後も内部の水分を葉から蒸発させていると言われています。生きていると勘違いしているのでしょうね。今回の報告書はスギの中に含まれる水分の量を測定したものです。

 報告書によると、倒した時の生材の含水率は150%、3ヶ月後には50%近くまで下がっています。重量は生材時が元玉で140kgであったのが85kgまで軽くなっています。いかにスギには多くの水分が含まれているかが良く理解できます。

 現在住宅建設に使われるスギ材のほとんどが人工乾燥によるものです。切り旬を無視した倒す時期、そして倒してから木材にするまでの期間の短縮、木材に人工物としての性能を求める大きな流れ、そして短期的経済を優先し支援する行政機関、等々時代の流れは人工乾燥に大きく傾いています。

 私の現場では、倒してから1年後に大工さんの手元に届くようにしています。柱、小径の桁・梁類は20%前後の含水率を確保できます。しかし、尺物以上の大きい材は30%を切るかどうかです。もう一年製品としての乾燥期間をおくとほぼ基準数値となります。

 スギ材がもっとも多く使われるのは住宅建設です。長い期間を住まうための空間づくりです。じっくりと時間をかけ、自分たちの生活を見つめることを提案しています。同じように我家にスギ材を使うのであれば、そのスギ材も強制的に乾燥させられたものではなく、自然な状態で家の木材となる準備ができたものを使いませんか。

スギ材の葉枯らし(自然乾燥)_c0153595_1023159.jpg

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by mutumi48 | 2010-02-20 10:06 | 諸塚村 | Trackback | Comments(0)

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