蓮ケ池交番は、宮崎市内の蓮ケ池近く、旧国道10号線沿いにあります。平成13年に設計を行い、翌年に完成した建物です。
本日、近くに所用があり、久しぶりに建物を見てきました。建物が完成した時に、警察署から電話があり「建物はどのようなイメージで設計されたのですか」との質問がありました。
計画の段階で考えた事をそのままお話ししました、「交番として、おまわりさんと建物が、通りすがりの人達に、雨の日は雨傘をさしかけ、日差しの強い時には日傘をさしかける、そんな交番になって欲しい」、「合わせてこの周辺にたくさん遺されている古墳、そしてその中で使われている溶結凝灰岩(灰石)をこの地域の特性を表したものとして建物で表現した」との説明をしました。
もう少し補足させていただくと、なんで傘がでてきたのか、それは設計前の現地調査の時に近辺を散策し、近くの蓮ケ池で蓮を見かけたからなのです。私の深い記憶のどこかに、蓮の上にカエルが一匹、それも手には葉っぱを持って傘代わりにしている姿があったのです。子供の頃に読んだ絵本なのか、テレビマンガの影響なのか、頭のどこか残っていたのでしょう。記憶が何かの刺激を受け突然よみがえる事ってありますよね、そのためにも色々な経験は大切な事なのかもしれませんね。
見積の段階で、宮崎県産(清武町黒北)の溶結凝灰岩が、御影石よりはるかに高く、その使用について悩みました。当時の県警会計課の担当者に相談したところ「建物にその地域性が表現されるのであれば何とかしますよ」との返事をいただきました。
いつまでも地域の交番でありますように。