□ プロローグ
今日(7月23日海の日)から連休、土曜日を休めば4連休となる。週間天気予報だと傘マークがつかない日は今日の午前中だけ、前回(7月19日)小谷登山道脇にある斜め岩から山肌にあるフウランの塊を見つけており、今日午前中はその場所を特定するために登ることにしていた。昨日、桜川さんより「7月26日に予定していた加江田渓谷での植物観察会を7月23日に変更しますが、参加できますか」と連絡が入り「集合時間の9時00分に少し遅れるかもしれないが参加します」と返事をしていた。
□ 小谷登山道 一般道から重機道へ
今朝はいつもより少し早めに自宅を出発し、7時45分前には小谷登山口に到着する。駐車場にはすでに5台の車が止まっている、内一台は早朝常連の加藤氏の車がある。今日は久しぶりに重機道から入山する。山肌のフウランの塊がこのルートからの方がよく見えるのではと思ったが、さほどよく見える場所はない。
途中で小谷にかけられた杉丸太の橋を渡り一般登山道に合流し、親子岩を過ぎ犬岩から再度重機道を登る。ここからの重機道中央にはほぼ2m間隔で杉の苗木が植えてあるが、多くのものが枯れている。
重機道ということで土が陽に照らされて乾燥しているためなのか、山肌に植林された他の杉の苗木は雑木等に覆われてその姿が見えない。いずれ杉の成長のために下草狩りが行われるだろうが、ある程度の緑は土の乾燥を防ぐために杉の苗木には必要なのかもしれない。
ここからの重機道は一旦双石山とは反対方向に登るが、杉の人工林近くでV字型に方向を変更し再度双石山に向かって登ることになる。
□ フウラン撮影
V字地点で持参した三脚を立てカメラをセットする。レンズを遠くに見えるフウランの塊が着生している樹木に向け、徐々にズームアップする。シャッターボタンを指で押すとどうしても押す瞬間にカメラがぶれてしまう、そこでカメラバックに入れているリモコンスイッチを使いシャッターを押す。
被写体までの距離はどのくらいあるのか、地図上で確認すると水平距離で350mほど、実際は標高差があるのでもっと遠くなる。フウランの着生している樹木は周囲にある目印から判断できる、近いうち、できるだけ花が咲いている時に近くまで行き確認したい。
今日はそのつもりだったが、9時00分頃には丸野駐車場に行かなければいけない。重機道を登っていくと、徐々にフウランの塊に近くが、近づくにつれ手前に生えている樹木が邪魔をし、そのうち見えなくなってしまうのでギリギリまで近づき、再度三脚を立て写真を撮る。
カメラのレンズの性能は光学で83倍ズーム、電子ズームで最大4倍までできるが、被写体を考慮すると写真としては83倍までが限度、現地で探す時のためにせめて周囲の樹種が確認できれば良い。
□ ハンミョウ
ふと三脚の足元を見ると綺麗な色合いのカミキリムシを思わせる昆虫が地面でじっとしている。オサムシ科のハンミョウではないか、7月12日には蛾の中でも最も美しい種の一つとされているサツマニシキの羽を見たが、ハンミョウも美しい甲虫、緑、赤、黒、白がそれぞれの色を際出させている。三脚に固定したままのカメラを下向きに変えシャッターを押す。
□ ウスキキヌガサダケ
重機道は斜め岩の上で一般登山道に合流する。今日はここまでとし登山道を下りる。斜め岩に上がりゆっくりと過ごす時間はない。カエル岩の喉仏に触り、登山道を左に下りると、登山道脇にウスキキヌガサダケが姿を出している。
綺麗にまとった黄色のドレス、昨年見かけた場所のすぐ近く。同じ場所には生えないと聞いていたが、地中に菌糸が残っているのか、ここではここ2週間ほどで二つのウスキキヌガサダケの目撃がある。ウスキキヌガサダケは昼前にはドレスの形がくずれ、夕方には萎れてしまう。周りの枯れ枝、落ち葉を退けて接写にて撮影する。
□ 双石山の常連氏
カエル岩上で前回(7月19日)下山時小谷登山口でお会いした高塚氏に出会う。月に一度くらいのペースで山中でお会いしている。話を聞くと自宅周辺のウォーキングからはじまり、ハイキングコースと紹介のあった双石山山頂まで登り、一人での下山ルートに自信がなく山頂でお会いした九平登山口に下りる人に同行をお願いし、九平登山口から県道を歩き小谷登山口まで戻ったのが最初の双石山登山だったらしい。その後、双石山の常連さんとなり山中でお会いすることが度々あり、今日は一緒に下山する。
下山途中トウシンソウ登山道上部の急登で川畑氏と出会い、トウシンソウ登山道中腹で松元氏と出会う。二人とも前回(7月19日)に斜め岩で一緒に時間を過ごし、前日見つけたフウランを探しにコウモリトンネルまで登っている。折り返しのナギ林で雨に打たれそのまま三人で下山した。
□ 小谷登山口下山後に丸野登山口へ
小谷登山口に下山したのは8時50分過ぎ、駐車場にはたくさんの車が止まっている。今日からの4連休で初日の午前中だけ晴れマークとなれば、どうしても登山者が増えてしまう。登山の準備をしていたグループに登山道脇のウスキキヌガサタゲの情報を伝え、登山靴のまま車を運転し丸野登山口駐車場へ向かう。
□ 加江田渓谷植物観察会
9時00分に丸野登山口に到着、すでに今日植物観察会に参加するメンバーは来ている。杉尾氏夫妻、高瀬氏、鎌田さん、桜川さんの5人、杉尾氏とは2019年10月6日に出会いがあり、その時に一緒に山小屋まで登ったことがあり、今日で2回目の出会いとなる。
杉尾氏からは出会う前から、私がブログで紹介している植物についてコメント欄で情報をいただいていた。私が斜め岩で休憩中に登ってきた登山者に声をかけた時に「柴さんですよ」と返事をいただいた。加江田渓谷の植物に詳しい方で、今回の植物観察会のために昨日も渓谷を散策されたらしい。
丸野駐車場にはたくさんの車が止まっている。トレイルランの格好をした人がたくさんおり、その中に廣重氏と雉子谷さんの姿があり挨拶を交わす。来月「鏡洲の森トレイルラン」の大会があるらしい。
9時15分にスタートし、ほぼ3時間をかけて多目的広場に到着する。杉尾氏夫妻に遊歩道沿にある山野草、そして渓谷に枝を伸ばす樹木に着生する植物を教えていただく。通常だと50分のルートを3倍の時間をかけて、途中の植物を紹介していただく。いずれも細かく観察しなければ気付かないものばかり、年に1〜2回ほどしか行かなかった加江田渓谷だが、これから頻繁に通うことになりそう。
帰路、硫黄谷で雨がふりだし、雨具の準備のため入った東屋で雨が本格的になる。結局丸野駐車場の東屋に着くまで強い雨に降られてしまう。
帰路途中で硫黄谷の東屋に向かう廣重氏と雉子谷さんと出会う。丸野登山口の東屋で15分ほど過ごしていると雨が上がり、解散する。駐車場にはたくさんの車が止まっており、大型の貸切バスも止まっている。
□ 登山靴の中敷
今日は登山靴の中敷を新たな物に変えて登った、ネットで見つけたものでネット上の評価は高かったが、全体的に柔らかく、特に踵の部分の厚みがその柔らかさを助長しているようで、馴染むのには時間がかかりそう、中敷は、単に柔らかいだけでなく、いかに衝撃を吸収するのかが大切である。朝は斜め岩まで登り、その後は渓谷沿いの遊歩道散策だったが、どういうわけかいつもより疲れが残ってしまった。中敷のせいなのか、いつものペースとは違った行動のためなのか、今晩はぐっすりと眠れそう。
小谷登山口

重機道V字折返地点から
重機道周辺にはたくさんのカラスザンショウが人の背丈ほどに成長している。
その姿からまだ行ったことのない南洋のジャングルの植物を連想してしまう。
双石山の西側山肌、見慣れた光景だが、天気が良く空気が澄み通り、
山肌の樹木がくっきりとしている。

山肌確認
杉の人工林の向こうに暖帯林、左側の岩壁は小岩、
小岩右側の少しだけ切れ込んだ山肌が谷コースとなる。
右側の岩壁は象の墓場の北岩壁。



ハンミョウ

ウスキキヌガサダケ



(以下は加江田渓谷で観察)
カンコノキ

センニンソウ


ヘツカ二ガキ

マツカゼソウ【松風草】


タニジャコウソウ【谷麝香草】

コバンノキ【小判の木】
幼木はよく見かけるが、実が付いているのははじめて見る。

キバナノセッコク
宮崎県 絶滅危惧1A類
【 黄花之石斛・貴花之石斛 ? 】


ナギラン【梛蘭】

フウラン【風蘭】
宮崎県 絶滅危惧2類

ミヤマムギラン【深山麦蘭】

オオバヨウラクラン【大葉瓔珞蘭】
宮崎県 絶滅危惧1A類



ニワトコ【庭常】

レモンエゴマ葉をちぎり香りを嗅ぐと疲れが癒されます。
コフジウツギ【古藤空木】

ツルコウジ【蔓柑子】

ヤクシマシュスラン【屋久島主繻子蘭】山友さんより、ブログUP早々に指摘をいただきました。「シュスラン」に訂正します。ヤクシマアカシュスランの開花は9月中旬になるそうです。





ヒメノシャクジョウ【雛の錫杖】こちらも山友さんより指摘があり、「ヒナノシャクジョウ」に訂正します。
