前立腺肥大・2/7 手術決断と入院(2020年11月3日)まで
2020年 11月 08日
ふくだ泌尿器科で予定外の土曜日に受診した時に宮医大から来られていた先生からの説明を聞いていると、前立腺をいずれは取ることになるのだと漠然と思っていたが、それを決めたのはふくだ泌尿器科の先生から10月2日に紹介状をいただき、翌週に野崎東病院を最初に受診した時だった。
野崎東病院で診察してもらう先生はすでに決めていた。山友の井上氏から「私は他の先生だったが岩本先生が良いらしいよ」と同じ病気の人から聞いていたことを教えてくれていた。ネット検索で野崎東病院のことを調べると確かに泌尿器科に岩本先生の名前がある。他にも二人の先生がおり、当番制で計三人の常駐の先生が泌尿器科で診察と手術を対応されている。
岩本先生が診察される曜日を確認し10月8日に受診することにした。受付で紹介状を提出し「岩本先生をお願いします」と伝える。泌尿器科の待合は病院の待合という雰囲気(空間)ではなく行き止まりの廊下の両側に椅子を並べてあるだけで、診察室自体も建物の廊下の奥まったところに位置しており、この作りからすると当初は泌尿器科は存在せず、あとで追加しスペースも増築できるところに無理矢理に作ったのではと思われる。
受診される患者さんは意外と多い、ふくだ泌尿器科も行くたびに、朝から待合室一杯の患者さんがきていたが、6o代男性の二人に一人は前立腺肥大になるというだけあって60歳過ぎの男性が多い、女性の姿は二人ほど、二つある診察室の奥の部屋に岩本先生の名札がかけられており、しばらく腰掛けて待っているとスピーカーから「柴さん」と声をかけられる。
診察室に入るとその部屋は予想以上に狭い、そこには小柄だが体のガッチリとした男性が座っている。挨拶し岩本先生にこれまでの経緯を話すと「とりあえず中を見てみましょうか」と言われ、一旦待合室に出て腰掛けていると診察室横の通路から出てきた看護師さんから「柴さん」と声をかけられる。
一緒に処置室に連れて行かれ、まずはエコー検査を行い、次はその奥のスペースに連れて行かれ内視鏡の検査をすることになる。そこには女性が出産の時に使う椅子に似たものが置かれている。バンツを脱ぎ検査着に着替えその椅子に腰掛ける。リクライニング用の椅子だが、両足がそれぞれ場所に乗せる作りになっており、自然と股間が開く様になっている。
検査着に着替えて検査用椅子に座りしばらく待たされる。目線は自然と上となり天井を見ることになる。ほぼ真上には天井埋込の空調機があり、その向こうに室内の空気を排気するための排気ガラリをある。椅子の背もたれの角度からちょうどその排気ガラリが正面に見える。よく見ると否良くみなくてもその筋状の隙間には「?」がたくさん付いている。空調機の排気・給気口にはみられないが、どういうわけかそこだけたくさんの隙間に「?」が集中している。丁度広げた股間の上になり、そこから黒い「?」が落ちて来るのではと心配になり様子を見にきた看護師さんに指をさしながら説明する。
岩本先生が見えて検査が始まりベニスの先から尿道に内視鏡を入れていく、その経過が椅子の隣に置いてある大きなモニターに映し出されていく、逐一先生からの説明がある。肥大は尿管が塞がるほどには大きくは無いが確かに狭くなっているとの説明がある。内視鏡は膀胱に入り内部を写している。
初めて見る膀胱の内部、ピンク色の壁には白い筋がたくさんある。本来はピンク色の壁だけらしいが膀胱の収縮を薬で強制的に行ってきたために筋状のもの、言葉を変えれば筋肉状のものができたらしい。カメラは内部をくまなく映し出すと内視鏡の黒い管が見える。管が内部に入っている所は盛り上がっている。説明によると膀胱内部に前立腺肥大の影響が出ているらしい。
検査を終え、しばらく待合室で待たされてから再度診察室に呼ばれ、先ほどの検査を前提に先生から改めて説明がある。肥大内容からすぐすぐに切除する必要はないが数年後には切除しなければいけなく可能性は高いこと、合わせて先ほど内視鏡で見た膀胱内部の白い筋についても再度説明があり、尿道が狭くなっているので本来は膀胱の収縮だけで排尿されるが、ある意味排尿をさせるための筋肉みたいなものが付いてきている、人によってはこの状態が進めば本来の膀胱壁の部分が薄くなり、そこが外側に小さな風船を膨らませた様に幾つも飛び出してしまうこともあるらしい。
しばらくは投薬により排尿には支障がないのかもしれないが、このまま、これまで飲んできた薬、それは大きく二つに分けられる。一つは前立腺肥大を抑える薬(デュタスエリドカプセル・シロドシン錠)と、二つ目は膀胱の動きを良くする薬(ウブレチド錠・エブラチルカプセル)となる。
このまま飲み続けても前立腺の肥大が元の大きさに戻ることはなく、また膀胱の本来の機能が薬に頼りすぎて阻害されてしまうのではと解釈し、また、手術を受けるのであれば術後の尿失禁などの合併症の可能性を考えると少しでも体力のあるうちが良いのではと考え、この時点で先生に切除をお願いする。
手術の方法については、野崎東病院のHP内でも詳しく説明してあり、それなりに認識はしていたが、改めて先生よりその説明を受けることになり、合わせて前立腺切除に伴うリスクについても説明がある。説明のために渡された「手術説明同意書」をもとにすると手術の方法とそのリスクは次の内容となる。
「尿道より内視鏡的に尿道を圧迫した前立腺の肥大結節をホルミウムレーザーにて核出し、膀胱内に落とします。落とした前立腺組織をモルセレーターにて細節、吸引し取り出します。その後はカテーテルを挿入し手術を終了します。合併症として出血、感染、逆行性射精、尿失禁等があります。出血が多い場合は、輸血をする場合もあります。」と記載されている。
説明の中で尿失禁と輸血の可能性は低いと先生はボールペンで横線を入れる。この時点で手術日が11月4日の午前中ということなる。前日が祝日で病院がお休みとなるので、通常は手術前日(入院日)に行う術前検査を早い時期に受けること、そしてその時には家族を同伴するようにと説明がある。
合わせて気になるのが手術にかかる費用のこと、診察終了後に受付での支払いの時に費用のことを聞くと、その人の所得金額によって費用が異なるとの説明があり、詳しくは市役所の健康保険課に行き高額医療に対して自己負担の限度額が決められているので、その内容を確認してその証明書(限度額適用認定証)をもらってきてくださいとの説明がある。
野崎東病院を初めて受診し内視鏡で尿管及び膀胱を検査した日の週末あたりから、ペニス周辺に何か違和感があり、事務所で排尿の時に毎回ペットボトルで作った容器に一度出してからその量を測っていたので、尿を見ると透明感がなく何か濁っている。
次の週の10月12日は山友の双石山探検隊のメンバーと一緒に諸塚村のやましぎの杜に泊まりに行くことになっていた。以前から探検隊と取り組んでいた「双石山カルタ・樹木編」がほぼ完成し、その内容検証とカルタの詠句に協力してくれた山友たちへのお披露目カルタ大会をどの様に行ったら良いのかを、やましぎの杜の古民家で皆と打合せをすることにしていた。
この日は午前中は東郷町山蔭の冠岳に登り、西郷の名店「まからんや」でランチをとり15時00分頃に現地に着くスケジールだったが、数日前からの下腹部の違和感と排尿の濁りが気になり、私は当日、野崎東病院で検査をしてから昼頃に皆と合流することにした。
10月14日の早朝に病院に行く。この日は岩本先生の診察はなく、同じ泌尿器科の中原先生が診察することになる。診察前の尿検査で尿管内が炎症を起こしていることがわかる。別に熱は出ていなかったが、内視鏡を入れられた時の影響が数日後に出たようだ。抗生物質の薬を5日間分いただき、その足で探検隊との合流のため東郷町をめざして車を走らせ昼に予定通り皆と合流する。
術前検査は10月22日、9時00分に受付をすませるようにと事前説明があったので、9時00分に受付を済ませ、診察室へ行くとすぐに検査が行われる。問診、体温、血圧、血液検査、尿検査、肺のX線、心電図、エコー検査(腎臓他)他にもあったかもしれない。手術を受けるためにはこんなに検査が必要なのかと思う。
少し遅れてきた妻だが検査が長くかかり待合室で長時間待たされることになった。各種検査が終わり、岩本先生から家族同伴での手術の説明がある。前回受けた説明と同じ内容だが、家族に説明する必要があったのかもしれない、手術への同意書の中には家族による保証人の欄があり記名捺印をしなければならない。
この時に前回なかった注意事項が一つあった「手術まで毎日500回お尻の穴を閉じるトレーニングをしておきなさい」とのこと、そして先生が私の太ももに手を置き「ここには力を入れずにお尻の穴だけを閉じるようにしなさい」とのこと、前回の説明では可能性はないと言われていた手術後の尿失禁への対応なのかもしれない。事前検査そして家族への説明も終わり2週間後には手術の日をむかえることになる。それまで機会あるごとにお尻の穴だけを閉じるトレーニングをするがこれがなかなか難しい。

