8月21日の内海川沿いのB氏小屋、そしてA氏別荘では興味深い話をたくさん聞くことができた。その中で、今回は一昨年より山中で目撃談が出ている鹿について紹介する。
私の鹿目撃談の始まりは、山友の廣重氏が山中に設置している定点カメラにその姿が写っていたことからである。その事を両氏に話したところ、両氏ともトクソ山系での鹿の存在について認識されていた。
そこで、A氏から貴重な話を聞くことができた。山中でまず鹿が餌とする植物は「アオキの葉」とのこと、山中にあるアオキの葉が無くなっていたら鹿がいると思って間違いないらしい。
この話を受けて探検隊の師匠こと小八重氏から「昔、牛の餌となる草が無くなるとアオキの葉を食べさせていた」と話される。
鹿も牛も同じ哺乳類の中でウシ亜目(反芻亜目)という同じ分類に属しているらしく、両方ともに、一度飲み込んだ食べ物を再度口に戻し咀嚼する反芻動物と言われている。
現在のところ、私が辿る小谷登山口から山小屋までのルート上では、アオキの葉を食べられた形跡が見当たらないが、斜面が比較的緩やかな加江田渓谷側がどうなっているのかは分からない。もしこのことに気づかれた方はコメント欄にでも連絡をいただきたい。