9時00分過ぎに小谷登山口に到着、すでに8台止まっているが晴れた日曜日にしては登山者の車が少ない、これから徐々に増えていくのかもしれない。9時17分に登山口をスタート、前回と同じ時間だが今日は昨日までと違い暖かい、上着はインナーと長袖シャツとダウンベストの3枚、寒さ対策としてウィンドシェルをリックに入れている。
親子岩横の急登を上がり重機道で振り返り対岸の七つ山稜線の山神を眺める。あの社の中にある石碑には母親の祖母の弟の名前が刻んである。これは偶然のこと、双石山の全景が見たいと思い、山友達に七つ山の稜線に立てば見えるのではと話していたところ松元氏が鏡洲川から歩いて登ってくれ、山神の存在を教えてくれた。
その後、探検隊の廣重氏とオッシー にお願いし鏡洲橋のたもとから四駆の軽で山神をめざし、途中山中にある「ポツンと一軒家」的なお宅でルート情報を得ながら、どうにか辿り着くことができた。そして祀られている女神像の台座に聞き覚えのある名前と地区名が刻んであった。
その後、山友を誘い数回その場に足を運んでいる。昨年の正月はこの場所からクンパチ山系に登る初日の出を家族と共に見た。またこの場所からは青島から宮崎平野と広範囲に眺めることができる。特に双石山北西側の全容を見たい方にはお勧めの場所である。
犬岩横の急登を上ると正面の自然林のいくつかの木に、前回までナンバープレートだったヶ所に木の名前を表示したプレートが取り付けてある。以前オッシー と一緒になった時に話題となったNO1の木は「トキワガキ」と表示がある。以前この場所で登山道にたくさんの黄色い小さな花が落ちていたことをオッシー に伝えていたが、今回トキワガキの直ぐ後ろにハマクサギが確認できた。
ここから第二展望台まで、たくさんの樹木に名前のプレートが付けられている。崖っぷちに自生している樹木に付けられているものもあり、関係者の方はさぞ苦労されたのではと思う。ただしプレートの付け方にちょっとだけ気になる点があり、一つ目はブレートの大きさが目立っている。ナンバープレートの時はあまり違和感を感じなかったが、やたらと白いプレートが登山道脇で存在感を出している。
二つ目はプレートを付けている樹木のこと、例えば天狗岩右側の急登の途中だったり、尾根コースの急登ヶ所に付けられているものがあり、どうせ付けるのであれば足場が比較的良く、安全にその樹木の、形・樹皮・葉の形状を観察できる場所にまとめるのも一つの方法ではないかと思う。
樹木に興味を持ち、山共達と双石山の樹木情報を共有するために「双石山の樹木カルタ」を企画し製作した私としては名前プレートはありがたいがもう一工夫あればと思う。
10時30分に第二展望台に到着する。北側ベンチには1組の男女が休憩中、挨拶を交わしテーブルベンチにリックを降ろし、まずはここから見える宮崎平野をパチリ撮る。
現、在姉が入院している宮崎大学病院の病室棟にズームアップ、先週手術を受けて順調に回復していると連絡があり、来週には退院できるらしい。手術後、一般病室に移った時にそこから見える双石山の写真を送ってくれた。その写真に第二展望台のある稜線も含まれているので、第二展望台から姉の病室の窓が見えると思いレンズをズームアップするが、もちろん姉本人の姿は確認できない。
休憩していた二人が第三展望台方面に進まれるので、余計な事とは思いつつ「山頂に行かれるのであれば引き返してくださいね、たまにですがそのまま先に進まれて道迷いをされる方がいます」と伝える。
第二展望台を一旦取付きに戻り尾根筋登山道を山小屋をめざして進む、25分ほどの行程で山小屋に到着予定、途中の杉林で囲炉裏の焚付けとするための杉の枯葉を拾う。11時00分に山小屋に到着、早々囲炉裏に火床を作り、その後枯れ枝を探すためいつもの場所に行く。山小屋で一旦囲炉裏に火を起こすとなかなか囲炉裏を離れることができなくなるので合わせて樹々に囲まれて所用を果たす。
山小屋に戻ると、先ほど第二展望台でお会いしたご夫妻がみえている。早々に灰床に開けた穴に杉の枯葉を置きその上に小枝そして徐々に大きめの枯れ枝を重ねていく。火を付ける前に外に置いてある雨水タンクでバケツ一杯分の水を汲み囲炉裏横に置く。毎回のことだがこの汲み置きの水が役に立つのは囲炉裏の火を始末する時だけであるが、火の側に水を置いていると安心感がある。
ご夫妻とも板間に腰掛けられしばらく一緒に囲炉裏の火を囲むことになる。この方達に名前を聞くとS山氏夫妻とのこと、この苗字を聞くのは久しぶりで高校生の時に所属していたテニス部にいた同級生と同じ姓である。
S山氏夫妻は関東から宮崎に帰郷し趣味とされている登山を地元で再開し、まずは地元で人気の山である双石山を選び登って来たらしい。囲炉裏に火を入れたばかりなので二人に「山頂往復して来たらサツマイモが焼き上がっていますよ、ただし二人が帰ってくる前にどなたかタイミング良くみえたら、もう無いかもしれません」と伝える。
二人から「私達、山頂から九平登山口に下りて県道を歩いて小谷登山口に戻ります」との返事があり「それじゃドングリを食べてみますか」と山小屋にストックしている河野さん持参のドングリを取り出すと「ぜひ食べてみたいです」とのこと、「このドングリは何の実だかわかりますが」と聞くと「マテバシイではないですか」との返事がある。
今まで何人もの人にドングリを見せて、その木について質問したことがあるが「マテバシイ」と答えられたのはS山氏夫人が初めてである。前回(1月11日)ここで出会った大宮高校山岳部のメンバーに、そして数年前に双石山で行われた県内高校山岳部の大会で、山小屋周辺がランチ場所となり、囲炉裏の火を囲んで大宮高校と西高校のそれぞれのメンバーが対面して座ったことがあり、その時にドングリを取り出して「今から高校生クイズをやります」と二チームに宣言し「勝った方にこのドングリを食べてもらいます」と伝えたことがある。
その時の問は「ドングリと呼ばれる実がなる樹木にはどのようなものがありますか」というもの、いずれの時も「シイ」「カシ」との答えはあったが、より具体的に「マテバシイ」と答えた方はいなく今回が初めてだった。
S山さんはドングリを食べるのが子供の頃からの夢だったらしく、焼き上がったドングリを二人に食べてもらうことができた。S山さんからお菓子(ブラックサンダー)をいただく、昨年末より度々、串間市での現場打合せのために往復しているが、帰りに毎回途中のセブンイレブンに立ち寄りアイス(ブラックサンダー)を買い眠気覚ましとしているが、前回の1月15日に立ち寄った時にはブラックサンダーが売り切れとなっていたことを思い出しアイスではないが嬉しかった。
山小屋の外で数人の声が聞こえ、男性二人が山小屋に入ってくるなり「柴さんですか」と聞かれる。その男性は地元の長友氏で話によると、数日前に九平登山道で私の高校時代の友人Mさんに出会い、年老いたMさんの手を引き姥嶽神社までサポートしたらしい。
その後、二人の間で話が弾み、Mさんが住んでいる串間市にある海沿いの自宅と現在リホームしている民家を見にわざわざ出掛けたらしく、Mさんとの話の中で私の事を知りぜひ会いたいと数人の仲間達と一緒に登って来たらしい。
長友氏達は登山道途中に置いてあった竹竿を担ぎ上げてくれていた。長友氏と一緒に囲炉裏端のベンチに腰掛けた男性は以前見かけたことがある方で話を聞くと九平登山口から登ることが多いらしい。短時間だったが一緒に囲炉裏の火を囲み直ぐに下山される。
その後で直ぐに一緒に登って来たという体格の良い男性が小屋に入って来てしばらく話をする。この方は前回友人と二人で来られ小屋を覗いたらしく、私が小屋に入るように手招きしたがそのまま下山したらしい。この方は長友氏のお友達で私が以前から気になっていた民家を改装したうどん屋さんの近所に住んでいるらしい。今日出会ったお三方達と再会できる日を楽しみにしている。
ご夫婦と話し込んでいると、いつの間にかサツマイモが焼き上がり二人に食べていただくことになり、しばらくすると入り口の外に竹竿を担いだ常連の鈴木氏の姿と女性の姿が見え、手招きをするが二人はそのまま北側テラスのテーブルベンチにてランチをとられる様子、ヤキイモ を二人に持っていった時に「一緒に囲炉裏の火を囲みませんか」と声をかける。
S山氏夫妻が山頂をめざして山小屋を出発されることになり「4月末頃までは囲炉裏に火を入れて、それ以降は山小屋北側テラスでまったりとした時間を過ごしていますので、いつかお会いできる日を楽しみにしています」と伝える。
北側テラスでランチをとられていた女性の方が、手にお菓子とミカンを持って山小屋に入ってこられ「よかったらどうぞ」と差し出される。「外は寒いでしょう一緒に囲炉裏の火を囲みましょう」と伝えると「そうします」と一旦外に出てからリック一式を持って小屋に入られる。
続いて鈴木氏も来られて三人でしばし談笑する。この女性の方はM村さんといい、今まで数回お会いしたことはあったがお話ししたことはなかった。M村さんから私のブログについて聞かれスマホをお借りして私のブログを開き紹介する。M村さん美味しいお菓子と果物ありがとうございました。
二人の男性が入ってみえ板の間に上がられてガスコンロを使いランチの準備される。二人は鹿児島県から来られたらしく、ルンゼ登山口から入山し行者コースを辿り奥の院経由で山頂に上り山小屋までたどり着かれたらしい。今回のルートは初めてらしく山アプリのルート情報を頼りに登られていた、確かに山アプリには利用している登山者の軌跡が紹介されておりアプリ情報を頼りに登ることは可能である。
話を聞くと正式ルートを辿っている途中でルートを外れるとスマホが警告してくれるらしいが、正式ルート以外はその警告はないらしい。もしもトラブルを起こした時に関係者にかける負担はとても大きいものとなるので正式ルートをお勧めしたい。
14時36分に囲炉裏の火を始末し山小屋を出発する。途中の休憩ヶ所は第二展望台、岩の上四兄弟取付き、そして小谷登山道分岐点に下りると山小屋を先に出発した鈴木氏が休憩中、ベンチにリックを降ろししばし談笑し、二人で15時50分前に小谷登山口に下山する。先に下りたというM村さんが登山口横の水場で登山靴に付いた泥を落とされている。
本日の無事なる山行と、新たな出会いに感謝し山に一礼する。
小谷登山口前の駐車スペース
親子岩横の重機道から 右側に犬岩 中央にカエル岩までの急登ルート

同場で振返る 対岸の七つ山稜線に山神の社が望める

小谷登山道分岐点から本日の天気予報は 曇りのち晴

飫肥杉
空池

岩の上四兄弟定位置から化石広場を見る
大岩取付きで小休止 ジーとこちらを見つめる人

第二展望台から宮崎平野を望む
県央の稜線は雲の中

山小屋での一時を終えて 火の始末と掃除

囲炉裏の火は完璧に始末

下山前に山小屋北側テラスから宮崎平野を望む

スマホのカメラでもパチリ

ステンレス三段梯子東側岩壁に堆積した砂層の亀裂




