双石山 2025年3月9日 モクレイシ

 3月に入り雨の日が多くなったが、週間予報で今週末の日曜日は晴れマークとなっており、朝目覚めると予報通り快晴の天気、2階居間のブラインドを開け、結露した窓ガラスを開けてヒンヤリとした空気を感じながら双石山の写真を撮り、グループライン双石山に「快晴 本日山小屋焼き芋オープンします」とメッセージと一緒に送る。シスターコーヒーさんからすぐに反応があり、今日も美味しいコーヒーがいただけそう。

 8時59分に小谷登山口をスタート、昨日まで続いた雨のため登山道の湿った岩に気を付けながら、少し足早に登る。親子岩横の重機道では登山道を振り返り鏡洲川対岸の七つ山稜線にある山神を探す。陽に照らされた稜線に樹木と合わせて白い建物が確認できる。

 ここから見える犬岩、昨年岩登りの練習のためか岩肌にボルトが打ち込まれており、一ヶ所には60cmほどのチェーンが下げられている。登山道にロープやチェーンが取り付けられていることはあるが、岩登りの練習のためにチェーンを固定化することに、昔クライミングをされていた山友が反論している。

 話を聞き思ったことは、確かにボルトやハーケンが設置されて、それを頼りにいろんなギアを使い登ることはあるが、わざわざ目につくチェーンを下げなくても、その部分にボルトを使うこともできる。

 何より犬岩には昨年まで手付かずの天辺や壁には、さまざまな植物が自生し岩肌には多様な苔やシダが付いていた。そんな見慣れた岩肌にある日突然人工物が付けられたのである。

 9時14分に小谷登山道分岐点に到着、リックを担いだままここから見える風景をスマホで撮り母親とグループライン双石山に送る。周囲を見回すとバリバリノキとアオキに芽吹きがあり、思わずカメラを取り出しズームアップしパチリ撮る。

 イワヤ神社にて本日の登山の安全祈願、近くにある大きなヤマザクラを見上げる。青空に開花前の小さな蕾が枝先に確認できる。例年だと既に緑濃い山肌にヤマザクラの花が見えるのだが今年は遅い。

 9時41分に岩上四兄弟の定位置に到着、リックを担いだまま休憩する。静か、時折どこからか鳥の囀りが聞こえてくる。視界のほぼ中央に自生しているヤブツバキは花をほとんど落としている。もとよりさほどたくさんの花を付ける個体ではないが、今年は例年と比較すると花の数が少ない。

 天狗の井戸横の急登でアップルウォッチが震え、見るとオッシーからの電話があり、スイッチに触れると「おはようございます、柴さん今どこですか」と聞かれ「天狗の井戸あたりです」「今から追いかけます」とのこと「待っているから走っておいで」と答えるが、寒いので待つことなくそのまま上り大岩の取付きで尾根コースを選択する。肌寒い日は全身を使う屋根コースの方が体が温まる。

 9時55分にカズオチェアー上の岩に腰掛けて休憩する。谷コースと違い風がぬける尾根コースは汗ばんだ体に冷たい、わずかな風だがヒンヤリと感じる。分岐点でダウンベストを脱いでいたので余計に冷たさを感じる。次の休憩ポイントの第二展望台までは急登となるのでここは我慢し、そのまま進むことにする。

 熊鈴の音が聞こえてくる。谷コースを見ると樹間に白いヘルメットが確認でき「ああヘルメットおじさんだ」と大タブノキ広場が見通せる岩場で待っているとヘルメットおじさんの姿が見え「おはようございます」と声をかけ挨拶を交わす。「山小屋の外に囲炉裏に火を起こす時に使う杉の枯葉を置いておきました」と前回同様ありがたい申し出がある。

 10時8分に第二展望台に到着、テーブルベンチにリックとカメラバックを降ろし、まずはここから見える宮崎平野の写真を撮る。宮崎市街地は全体的にぼんやりとしているが目を凝らすとどうにか県央の稜線を見ることができる。

 再度リックを担ぎ出発しようとした時に一人の男性が登って見える。その方は石井氏で「膝の調子が良くないが少しでも体を動かしていないとますますダメになってしまう」とお話しされる。確かに膝を悪くし少しつづ鍛えることで快復したという話は聞いたことがある。

 しばらく談笑し二人で山小屋をめざして尾根筋登山道を進み、途中「植物に興味はありますか」と尋ね、今まで山中で植物を気にしたことはなかったという石井氏に登山道脇に自生しているムヨウランの花後の姿を紹介する。その後、着生ランに付いて聞かれたので登山道周囲の樹木に着生しているものを紹介しながら進む。

 11時00分に山小屋に到着、登山道脇にヘルメットおじさんが集めてくれた杉の枯葉が置いてある。石井氏は山頂をめざしてそのまま進まれる。山小屋に入り早々に囲炉裏に火を入れる準備をする。薪となる枯れ木は小屋の中や周囲に常連さん達が集めてくれたものがあるが、いつものように山小屋の次のピークの巻道に薪を拾いに行く。

 囲炉裏に火が入ると、すぐにシスターコーヒーさんがみえる。前回同様にピザとお餅を持参され、サツマイモと一緒にまずはピザを焼かれ、今朝入れてきたというコーヒーをいただく、とても美味しい。

 一人の男性がみえる、常連のT橋氏で宮崎山岳会のメンバーでお話を聞くと昭和29年産まれで私と一緒で今年71才になられる。県内いろんな山に登られており、その後にみえたI久保さんと情報交換をされる。

 天狗の井戸で連絡のあったオッシーがみえる「遅かったね」と声をかけると、植物好きなオッシーだけに道中いろんな植物の観察をしながら登ってきたようだ。

 私も5〜6年前まではリックに植物の図鑑を入れて気になる樹木があると立ち止まり、しばらく観察することが多かった。ただ今の時期は囲炉裏に火を入れることが最優先となり、重い図鑑を入れることよりその分サツマイモを入れている。

 外で数人の登山者の声が聞こえてくる、窓からのぞくと登山道脇のテーブルベンチでランチの準備をしている。焼き上がったヤキイモを2個手にしグループに近づき「少ないですが皆さんで食べていただけます」とリーダーらしき人に渡す。

 山頂往復してきた石井氏によると、このリーダーらしき人は宮崎医科大学の初代山岳部のメンバーだったらしい。今日はほぼ同年代と思われる人達8人で登られている。

 双石山の長老とも言えるT内氏がみえ一緒に囲炉裏の火を囲む、T内氏に「今年おいくつになりますか」と聞くと「86才」とのこと、そして山小屋までのルートを聞くと指をさして「いつもの登り慣れたルート」とのこと、合わせて以前山小屋に短期間であったが設置された看板「山恋」のことについて聞くと「見つけた」とのことで、どこでどのように見つけたのかとまでは聞かなかったが、見つかって本当に良かった。

 石井氏とT橋氏が山小屋を出て行かれた後に、山友の吉田氏が一人の男性と一緒にみえ囲炉裏を囲む。一緒に来た男性はすぐに山頂をめざして進まれる。しばらく、I久保さん、オッシー、シスターコーヒーさん、吉田氏と談笑し14時30分頃に下山の準備をする。

 いつものように囲炉裏の火を完璧に消火して埃だらけとなったベンチや板間を掃除、土間も竹箒で綺麗にし5人で下山スタートする。井久保さんが先行し、シスターコーヒーさんと二人いつの間にか見えなくなる。

 三人でいつものペースで進んでいると森本氏が上って見える。森本氏にしては少し早めにスタートされたようで、オッシーに「きっと小谷登山口には森本さんの方が早く到着するよ」と伝える。

 第二展望台、岩上四兄弟の取り付きで小休止し、小谷登山道分岐点ではリックを降ろし休憩する。いつものように石積み岩に小石を一個積み上げる。

 小谷登山口手前でSchauerteさん出会い、二人に紹介する。Schauerteさんは延岡に住んでいた時は行縢山に頻繁に登られていたらしく、宮崎市に来られてからは双石山に登られている。

 16時30分に小谷登山口に無事に下山する。本日の無事になる山行と新たな出会いに感謝して山に一礼する。

 来週は双石山の山開きが予定されている。私は雨にならなければ、いつものように山小屋で囲炉裏に火を入れてマッタリとした時間を過ごすことにする。

 


自宅2階居間から見える双石山
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第二駐車場
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第二駐車場に設置されたトイレ
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小谷登山道分岐点からの展望
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バリバリノキ芽吹
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アオキ芽吹
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山中に刻まれた人跡
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第二展望台から宮崎平野の展望
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囲炉裏で焼き芋
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モクレイシ開花
モクレイシは雄雌異株で、ここで見られるのは雄木で、
5枚の花弁に雄しべが5つある。
雄花
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囲炉裏の火を始末する
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コショウノキ開花
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▼  オッシー撮影の写真 ▼
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by mutumi48 | 2025-03-10 20:16 | 双石山へ | Trackback | Comments(0)

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