双石山 2025年3月16日 アセビ樹冠

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 小谷登山口に到着するが、登山口前のスペースには一台の車も止まっていない「今日山を貸切かとも思うが、3月16日は双石山山開きと加江田渓谷の渓谷開きの日で、神事が加江田渓谷入口の丸野で行われている。その後に渓谷沿い遊歩道の登山口から参加者が登山をスタートすることになっている。先ほど山友の吉田氏から「山渓谷開きも開催します」とラインが入っていた。吉田氏は加江田渓谷散策ルートのガイド役となっている。

 準備が終わり、第二駐車場に完成した便所を見に行くが、ドアには鍵がかかっている。後で山友の廣重氏から「まだ最終検査が終わっていないようで、4月1日から使えるようになるようです」と連絡が入る。便所オープン後はきれいに使われることを祈るばかり。

 登山口に戻り9時4分にスタートする、後からみえた佐々木さんはすでに出発されている。今日の天気は午前中曇りで昼前から徐々に風が強くなり昼過ぎには太陽が望めそうである。少し雲のかかった山肌を見ながら、そして昨日までの雨でいきよいよく流れる小谷の水音を聴きながら少し湿気を感じながら登る。

 親子岩横の急登を過ぎ重機道にくると周囲が明るくなり、尾根筋上には灰色の雲がかかっているが山肌の樹木は様々な春の色合いを見せている。鏡洲川対岸の七つ山の稜線も明るくはっきりと見える。毎回この場所での情景を書き込んでいるが、何故なんだろう。

 9時25分に小谷登山道の分岐点に到着、毎度のことだがここから見える風景をスマホで撮り母親とグループライン双石山に送る。ここ分岐点は右に曲がればステンレス三段梯子を経て第二展望台にアブローチできていたが、昨年のステンレス三段梯子周辺の崩落で通行止めとなっており虎ロープが張られている。

 前回までは上下水平方向に張られていた2本のロープに上下間に縦方向にもロープが張られより通りにくくしてある。確かに前回までは象の墓場へアプローチした後に分岐点に下りてくる登山者を見かけることが多々あった。墓場へのアプローチが許容されているのであれば下山で直接ここの分岐点に下りてくることになりがちである。

 分岐点からは国の天然記念物エリアとなり様々な植生を楽しむことができる。この時期の楽しみはバリバリノキの赤い新芽とアオキ の摩訶不思議な新芽があり、いずれもカメラでズームアップしパチリ撮る。

 分岐点を真っ直ぐに進みイワヤ神社で本日の安全な登山と新たな出会いを祈願してから天狗岩をめざす。イワヤ神社を過ぎてしばらくすると土の登山道から足元が岩場に変わり注意が必要となる。天狗岩の取付き白い花を付けたサツマイナモリが群生しておりカメラでパチリ撮る。

 サツマイナモリの開花は毎年11月末あたりから4月末頃まで見られる。今年は開花が遅いのではと思っていたがようやくその姿を楽しませてくれた。花は白く小さい、近づいてよくよく観察すると短花柱花と長花柱花の2種類を楽しむことができる。

 前回まであった象の墓場への案内板が無くなっており、下部のトラバースルートのところに虎ロープのバリケードと通行止めの貼り紙があり象の墓場へのアプローチは通行止めになった。

 天狗岩横の急登を慎重に登り、次の休憩は潜り穴手前のスダジイの板根だと決めているが濡れているのでそのままスルーし空池に慎重に下りて行く。チェックストーンはここ数日の雨のためか下端から滴をポタポタと落としている。「空池」の名前のとおり大雨が降っても空池の底には水溜りができることはない。

 チェックストーンを通り王家の谷に入る、ステンレス三段梯子取付きには前回までとは違う虎ロープによるバリケードが設置してある。東側岩場隙間の堆積土の亀裂を思えばバリケードは必要なことでようやく設置された。

 岩の上四兄弟の岩場も湿っており、腰掛けることなくリックごと岩にもたれかかる姿勢で小休止、分岐点から上に進むのに10分程度で休憩を繰り返している。大岩下のステンレス梯子取付きで谷コースを選択し、次の休憩場所はロープヶ所の取付き、ここでも腰掛ける岩が濡れているので、立ち止まり息を整えてからロープヶ所を登り大タブノキ広場をスルーし第二展望台をめざす。

 10時8分に第二展望台に到着、スタートからほぼ1時間の行程となる。これからの季節様々な植物が開花するので今日の1時間という行程は私にはとてもハイスピードとなる。目線を上げることもなく眺められる空には、灰色の雲が低く漂っているが視界は遠くまではっきりとしており、宮崎市街地と清武の町は陽がさしており明るい。

 宮崎平野の先には一部だが県央の山々も見える。今日のウェアーは下はインナーとパンツの組み合わせ、寒さは感じないがインナーに透湿性がなく正直気持ちが悪い。上はインナーにシャツの2枚だけ、こちらは程々に透湿性がありさほど気にならない。服装には気を付けなければと思ってしまう。

 10時38分に山小屋に到着、早々に囲炉裏に火を入れる準備をする。今朝までの長雨で山中の枯木は湿っているが、小屋内に乾いた薪があり、それを少し使わせていただくことにする。ただし焚付け用に杉の枯葉が使えればといつもの場所に探しに行くと比較的湿っていない物があるが乾いているものではない。

 どうにか囲炉裏に火を入れることができ、持参したサツマイモを鉄網の上にのせて焼き始める。11時30分過ぎに山開き参加者が到着、参加者たちはAとBの二つのグループに分けられており、最初に到着したAグループの人達は山小屋でランチをとった後で山頂を往復する。次のBグループは山頂には行かずに山小屋が目的地でランチ後に下山される。

 最初のグループの数人が山小屋に入り一緒に囲炉裏の火を囲む。以前お会いしたM山氏と初めてお会いする男性がベンチに、そして野辺氏家族の姿があり二人の子供だけがベンチに腰掛けてランチをとる。グループ全員とシェアできる焼き芋はないので一緒に囲炉裏の火を囲んだ人達に焼き上がった芋をお裾分けする。

 次に山小屋に入ってきたBグループには常連のK藤氏と・氏、そしてY田さんとはじめてお会いするS本さんの4人と、Aグループ参加者の中で山頂には行かないという若い女性が一人、6人で囲炉裏の火を囲むことになり焼き芋を食べていただく。野辺氏の子供たちのS君とRちゃんが手にたくさんのお菓子を持って山小屋に入ってくる。焼き芋のお礼とのことで、たくさんの中一つだけをいただき美味しく食べる。

 ここで、今年になりカエル岩から第二展望台までの登山道脇に自生する樹木に付けられた樹木名プレートの事が話題になる。指摘された内容は、あまりにも目立ち過ぎているという事、他の山での事例を紹介されたが目立たないが近づけば誰にもはっきりと分かるように付けられているケースが多いらしい。

 私自身もこのプレートの設置方法については以前ブログで書き込んだが、プレートによる表示はあればあったで良いと思うが、その設置場所を含めた方法にあまりにセンスの無さを感じている。

 山開きの参加者たちが下山した後に、女性2人が山小屋に入ってくる。一人は延岡市、もう一人は鹿児島市から来たらしい。2人ともに登山をはじめてまだ間もない様子で、次はどの山にしようかと話をしており、私に「どこかお勧めの山がありますか」と聞かれる。登山を趣味としていない私にとって唯一知っている山は双石山以外だと大崩山で、その魅力を伝えるが初心者二人での登山ではなく経験のある方と登ることを勧める。

 2人が山小屋を出発し、囲炉裏の火を始末し15時00分に山小屋を出発、午後から少し風が強くなり上り途中で脱いでいたダウンベストを取り出して着込む。15時17分に第二展望台取付きに到着しいつもの岩に腰掛けて休憩、目線の先の樹間に陽に照らされて白く輝く樹冠がある。

 葉っぱの芽吹きではと思いつつカメラを取り出しズームアップするが吹き上げる風で枝葉が激しく揺れシャッターを押してもピントが合わない。数回繰り返しようやく白く輝くものがアセビの花であることを確認する。

 毎年第二展望台の北側にアセビの木があり花を付けるのを楽しみにしていた。今回出会ったアセビは見る角度のためか輝く冠に見えた。

 谷コースを選択、今朝まで降っていた雨で登山道の岩肌はまだ湿っており慎重に慎重に登山靴を置く場所を考えながらの下山となる。大岩下のステンレス梯子取付きで下から女性の話し声が聞こえてくる。

 先ほどまで山小屋で一緒に過ごしていた2人組、天狗の井戸まで下りると2人が岩の上四兄弟下の崩落ヶ所あたりを下っている。さらに下ると2人は昨年崩落した谷筋の方に下りて行くので「そっちは登山道ではないよ」と声をかける。慣れない登山者で下山中に谷筋の方に進む人がたまにいる。

 ステンレス三段梯子に下る場所には虎ロープが網目状に張られており、いかにも危険です下りないようにと注意喚起がされている。チェックストーンを通り空池を一旦上り岩の隙間を跪きながら潜り、午前中は雨で濡れて座れなかったスダジイの板根に腰掛けて天狗の背中を眺め休憩する。

 一息付いてここからの急下りを木の根とロープを頼りに慎重に下りて天狗岩取付きに到着、そのままトラバース気味に進みイワヤ神社に到着、ここまでくると登山道はそれまでの岩がゴロゴロしていた状態とは違い土の上を歩くことになる。

 小谷登山道分岐点に到着、ベンチにリックとカメラバックを降して休憩、吹き上げてくる風が冷たい。持参していたペットボトルの水で汚れた手を洗い、そして囲炉裏の灰でホコリだらけになっていたメガネを洗う。ここから小谷登山口までは15分程度、晴れ上がった空に山肌に差し込む陽の光、芽吹き始めた樹木が明るい。

 快適な下山で16時10分に無事に小谷登山口に下山、登山スタート時は2台だった車が5台に増えている。おそらく今日も10台以上の車がこのスペースを利用したに違いない。

本日の無事なる山行と新たな出会いに感謝し山に一礼する。

汚れた登山靴を水場のタワシを使い泥を落とす。


小谷登山口 第二駐車場に便所ができました、4月1日から利用できるようです。
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双石山の山開き神事が丸野駐車場で行われるのためか、一番乗りでした。
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親子岩横の重機道から、
右手が仲間内で犬岩と呼んでいる岩です。
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小谷登山道分岐点から
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通行止めのバリケードが前回より厳重になっています。
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バリバリノキの新芽
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アオキの新芽
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天狗岩下から象の墓場へと案内板があった場所に、
通行止めのバリケードが設置されました。
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天狗岩と足元のサツマイナモリの白花
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亀裂が徐々に広がっている
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第二展望台から宮崎平野を見る。
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山小屋に到着
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囲炉裏の火
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後始末を終える
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アセビ 白い花の樹冠
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by mutumi48 | 2025-03-19 09:07 | 双石山へ | Trackback | Comments(0)

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