双石山 2025年3月30日 山火事後
2025年 04月 02日
3月25日の昼前に発生した鏡洲の七つ山南斜面の山火事は、関係者の尽力により26日の18時30分頃にはほぼ消火され避難していた周辺住民への避難解除があり50haの被害で収束する。25日の夕方、家にいた次男の話では2階居間から山に炎が上がるのが見えたらしい。関係者にとっては大変なことだが、ここしばらく続いた全国各地の山火事による被害と比べると消火活動がスムーズに行われたのかもしれない。
今朝、8時50分に自宅を出発し途中コンビニで行動食の菓子パンを購入、支払いはアップルウォッチのペイペイを使っているが、ここしばらくネット上でコンビニでのペイペイでの支払いに関する記事が出ていた。特にファミリーマートでは「現金 ファミペイでのお支払いをお願いできれば幸いです」と案内を掲示している店舗もあるらしい。理由はキャッシュレス決済時に発生する店舗手数料の負担が大きくなったらしい。ペイペイにそろそろチャージしなければと思っていたがふと立ち止まっている。
9時3分に小谷登山口に到着、登山口前の駐車スペースはほぼ満車、第二駐車場へ移動し、地面にトラロープ張られた駐車区画内に車を停める。実は今回まで駐車区画が設定されていることに気が付いていなかった。ご夫婦らしき二人が登山の準備をされており挨拶を交わす。
9時15分に小谷登山口を出発、最初の急登を上るとしばらく平地を歩くことになるが、そこから数年前に常連さん達により植樹されたエリアを進むことになる。登山道の小谷側に真っ赤に色づいたアカバナマンサクがありなぜか毒々しく感じる。本来はこの地域には自生していない樹木で、芽吹きが始まったヤマアジサイ同様に国の天然物エリア近くで間違ったシグナルを発している。
登山道足元に紫色の山野草が目に付く、一つはスミレ、もう一つはキランソウ、昨年まではタチツボスミレが目に付いていたが今年は濃い紫色のスミレが増えている。キランソウは小谷山肌の飫肥杉を伐採した後でたくさん見かけていたがここ数年数が少なくなっていた。別名「地獄の釜の蓋」と呼ばれ鎮咳・去痰・解熱・健胃・下痢止めなど民間薬として古くから利用されていたらしい。
登山をスタートし最初にリックを降ろして休憩する場所は分岐点でそこまでの所要時間は15分程度、途中山火事の状況を確認するために立ち止まり振り返りながら登っていく。徐々にだが前回までは濃い緑で覆われていた山肌が部分的に赤黒くなっている場所が目につき始める。
そういえば登山スタートからヘリコプターの音が聞こえており、親子岩上の重機道で立ち止まり見上げると七つ山上空を旋回している。上空から火種を確認する技術があるらしいが、火が消えてから既に3日目となるので延焼カ所の確認なのかもしれない。
9時30分に小谷登山道分岐点に到着、先ほどまで聞こえていたヘリコプターは既にいない。リックを降ろし着ていたダウンベストを脱いでリックに入れ、その後、恒例となったスマホで宮崎平野を撮り母親とグループライン双石山に送る。
分岐点からイワヤ神社までは5分足らず、今回は七つ山の山火事現場をより鮮明に見るために切株展望所に立ち寄る。ここは小岩に次いで山中で眺めの良い場所で、眼前に広がる鏡洲川から広がる山肌を安心して見ることができる。ちなみに最も長めの良い小岩はその高度のため座っていてもお尻がムズムズして落ち着かない。
山火事の現場は七つ山の東側で「山の神」が祀ってある場所からは離れている。もし当日西風が強かったら鏡洲小学校のある場所辺りまで延焼していたのかもしれない。消防、消防団、そして自衛隊の懸命な消火活動が延焼を抑えたようだ。
イワヤ神社にて本日の無事なる山行を祈願してから天狗岩取付きをめざす。この辺りから登山道は大きな岩などで足元が不安定となる。十分に気を付けながら一歩一歩と進み天狗岩取付きに到着する。右側の急登をロープと木の根を頼りに慎重に登りいつものスダジイの板根に腰掛けて休憩する。
今日は風はさほどないが空気が冷たい。分岐点でダウンベストを脱いでおり、インナーとシャツの2枚だけ、少しでも動いていないと寒さを感じる。空池に下りチェックストーンをスルーし王家の谷に入る。この辺りで上から人の声が聞こえてくる。岩の上四兄弟に近づくと崩落カ所に常連の渡辺氏の姿があり挨拶を交わす。
渡辺氏の背中には背負子にコンテナボックスがのっている。話を聞くと山小屋修理のための金物を運び上げて下山途中らしい。予定では連休までに修理に必要な資材を運び上げて5月中に修理を終わらせる予定らしい。
岩の上四兄弟の定位置の岩に腰掛けて休憩、音がなく空気はヒンヤリとしているが風はなく枝葉が動かない。大岩下の梯子取付きまで上るとそこにいた男性の方から「象の墓場はこの上でいいのですか」と聞かれ「下の方ですよ、現在墓場への登山道にロープでバリケードが作られてアプローチできません、ところでどこまで行かれる予定ですか」と尋ねると「象の墓場です」とのこと、既に先に進んでいる友人は女性の方達で、3人の子供を専用背負子ではなく腕に抱えている。
正直「この人たち何を考えているのか」と思ってしまった。「そのまま登るとロープを使わないと登れない場所があり、子供を腕に抱えたままだと無理です」と伝える。私には3人の子供がおり小さい頃に山に一緒に登ったことはあるが、その時は子供用の背負子を使っていた。片腕に子供を抱えて登る姿は・・・・・。
尾根コースを選択し、まずは梯子を登り大岩取付きで小休止、大岩の岩肌にある仮面に挨拶する。尾根コースは四肢を使うので、ある意味安心感があり上腕筋の鍛錬にもなる。また落石に遭遇することも起こすこともその可能性は低い。
カズオチェアーで小休止後、10時37分に第二展望台に到着する。登山口で先行されたご夫婦が休憩中で挨拶を交わす。曇ってはいるが視界は良く県央の稜線と、その向こうに見える市房山や石堂山のピークも顔を出している。
このご夫婦ははじめての双石山らしく、いつもは釈迦岳に登られているらしい。山頂までのルートを聞かれ「一旦登ってきた所を尾根まで戻り、そのまま西側に進むと50分ほどで山頂です」と伝える。ここで第二展望台の次は第三展望台だろうと勘違いして第三展望台に進み、そのまま麻畑方面に進んで道迷いを起こす登山者が意外に多いので、ここでははじめて登ってきたらしい登山者にはなるべくその旨を伝えるようにしている。
山小屋をめざして尾根筋登山道を進む、途中の三叉路で樹間に薄紫色の花を付けたサイコクミツバツツジが目に止まりカメラを取り出してパチリ撮る、この場所は先週まではアセビが満開で登山道にたくさんの小さな壺型の花を落としていた。そしてしばらくすると隣接するハイノキが白い可愛らしい花を付けて目を楽しませてくれる。
三叉路を過ぎ山肌の北斜面をトラバース気味に進み、スダジイの木の根のステップをトラロープを手に慎重に進むと尾根筋の踏み跡に合流する。そのまままっすぐに進むことになるが、この場所のミヤマシキミにも白い花が付いている。ミヤマシキミは別名「億両」と言い、花の付いた場所にたくさんの赤い実がまとまって付く。
この場所から山小屋手前の最後のピークを木の根の登山道を慎重に登ることになるが、夏場はまずはここで一息付いてから登っている。この時期は気温のせいか、そのまま足が上へ上へと進む。ピークを過ぎると山小屋が見えてくる。
10時57分に山小屋に到着する。前回同様に山小屋脇の登山道にヘルメットおじさんが集めてくれた焚き付け用の杉の枯葉が一塊り置いてあり、それも4輪のヤブツバキの花を添えてある。周りを見渡すと登山道の加江田渓谷側の緩斜面にはたくさんの赤い花(ヤブツバキ)が目に付く。
山小屋に入り板間にリックとカメラバックを降ろして囲炉裏に火を入れる準備、耐火煉瓦を囲炉裏の外に出し灰床をスコップでバケツ一杯分掘り下げる。そして小枝を拾うためいつもの場所に行くと、ピーク手前の登山道左手のアセビが満開状態で、幹が斜めに自生しているため目線の下で開花状態を観察することができる。その上にはタイミンタチバナが真っ赤な小さな花をたくさん付けており、さらに巻道に入るとここのミヤマシキミも開花している。
囲炉裏に火を入れる前には必ず雨水タンクからバケツ一杯分の水を汲み囲炉裏の横に置くようにしている。火を起こしている途中にバケツの水を使ったことはないが、最後はこのバケツの水を使い火種を一つも残さないようにしている。
今日は6個のサツマイモ、昨年10月に串間市の友人が4箱大束のヤマダイ甘薯を手配してくれたが、いよいよ4箱目のサツマイモの出番となっている。当初少しでも乾燥を防ぐことができればと一個一個を新聞紙で包んで保管している。そのせいかどうかはわからないが根が出たイモは今まで無い。
三人の登山者がみえて囲炉裏の火を囲む、一人の女性の方はおそらく私と同年代か少し先輩らしい「ジムで知り合った方が双石山木曜会のメンバーで双石山のことを聞き、今日は友人2人と一緒に登ってきました」とリックから二つの焼き菓子を出され「たくさん持ってきてますからどうぞ食べてください」と勧められる。ありがたくいただき「サツマイモが焼きあがるまで今しばらくかかります山頂往復してきた時には食べ頃になります」と伝えると、下山は九平登山口に車を一台デポしているらしくこちらには戻ってこないらしい。
一人の男性が入ってみえる、この方は西都市のS木清氏で私より5つほど若く、30年ほど前にここの山小屋に宿泊したことがあり、昔行われていた「象の墓場」でのザイル祭りの光景を覚えている。宮崎登攀クラブで活動した時期があり県北にある鉾岳の日本一と言われている「大長征ルート」にチャレンジしたこともあるらしい。
S木氏が出発されしばらくすると山友の吉田氏がみえる。いつものと比べると遅い時間で第二展望台でランチを済まされたらしいがヤキイモを食べていただく。吉田氏から先日足を運ばれた椿山キャンプ場までの一部崩落したと言われている遊歩道についてお聞きする。
15時00分に囲炉裏の火を始末し吉田氏と一緒に下山開始、途中第二展望台・岩の上四兄弟の取付き(15時54分)で小休止後、16時20分前に小谷登山道分岐点に到着しリックを降ろし休憩する。
分岐を出発し、登山道左手(小谷側)に淡い緑の小さな花の塊が目に付き、カメラを取り出しズームアップしてパチリ、葉っぱのつき方(羽状複葉・対生・鋸歯縁・落葉樹)からしてニワトコではと思われる。すぐ近くに白い花がまとまって咲いている場所があり足を踏み入れパチリ撮る「サツマイナモリ」の群生地、足元には斜めになった岩があり表面は苔むしており十分に気を付ける。
登山口が近づき、登る時に気がついていたキランソウ、そして名前が出てこない黄色く小さな花、そう「キジムシロ」とそれぞれパチリ撮り16時40分に小谷登山口に無事に下山する。
本日の無事なる山行と新たな出会いに感謝し山に一礼する。
第二駐車場に車を停める
バリバリノキの新芽

ハドノキ開花

小谷登山口前の駐車スペース

鏡洲川対岸の七つ山南側山肌の山火事跡






第二展望台から
県央稜線左側に大森岳が望める

第二展望台から
県央稜線右側に尾鈴山が望める

サイコクミツバツツジ開花



囲炉裏の焚き付け杉の枯葉ヘルメットおじさんが手配
ミヤマシキミ開花



アセビ開花




タイミンタチバナ開花


今日のランチはヤキイモ
火の始末
全ての火種を消火
その上に事前にバケツに貯めていた乾いた灰を敷き詰める
耐火煉瓦を敷き詰めて火の始末は終了
板間の灰と土間を掃除
ニワトコ開花


サツマイナモリ開花

キランソウ(地獄の釜の蓋)
キジムシロ
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