双石山 2025年5月4日 昼寝

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 8時半過ぎに小谷登山口に到着、連休中日にしては車が少ない。東端に車を止め隣で準備されている男性に「おはようございます」と声をかける。たくさんの髭を蓄えた方で以前数回山中で出会ったことがあるらしいが、私は覚えていなかった。 

 8時45分に小谷登山口を出発、登山口水路に覆い被さるエゴノキがたくさんの花を道路や水路に落としている。前回は葉の下にたくさんの花芽を下げていたが、ここ一週間足らずで開花し落ち始めておりエゴの花の命は短く、落ちている花を見かけて開花を知る事が多い。

 今日の目的地は山小屋で、昨日加江田渓谷入口で石井氏から「主屋根の補修は終わり玄関ポーチの屋根を残すだけになっている」と聞いたので確認する。屋根材がすでに使用されているのであれば山小屋内部がスッキリしているのでは、そうであれば囲炉裏を楽しむことができるかもしれない。前回ブログでも書いたが昨年秋に仕入れたサツマイモが後2回分ほど残っている。

 鶯の囀りを聞きながら登山道を登り親子岩上の重機道にある切株にて一旦小休止、鏡洲川対岸の七つ山稜線の「山の神」の建物が白く見える。犬岩に撃ち込まれたボルトとそれに付けられたカラビナと別の所に下げられたチェーンを見ながら、このことにどのような意味があるのかと、ここを通るたびに思ってしまう、使わなくなった時には元の状態に戻すつもりなのか、そうあって欲しい。

 急登を上がると、そこはこれからの季節ウスキキヌガサダケを観察することができるかもしれない場所で、急登後の息切れを鎮めるため、しばしあちらこちらと林の中を観察する。

 カエル岩の喉仏に触れ、休憩ポイントの小谷登山道分岐点のベンチをめざして登る。登山口からベンチまでの所用時間は15分ほどだが、これからの季節直射日光に照らされて噴き出た汗をおさえる場所となる。

 毎回のことだが、ここから見える風景をスマホで撮り母親とグループライン双石山に送る。宮崎市街地上空に白い雲が浮かんでいるがほぼ快晴で気持ちの良い登山日和となりそう。

 現在ここ分岐点にはロープでパリケードが作ってあり、進入禁止の案内表示がある。数日前山友からラインで福岡から来られたグループを象の墓場に案内したとのメッセージが入っていた。どのルートを通り象の墓場までアプローチしたのかわからないが、初めて双石山に来られる方達は、ほとんどネット検索で山中の見所を調べており、象の墓場へアプローチすることを希望している。

 この場所でのバリケードの目的はステンレス三段梯子の崩壊とその東側の岩壁に堆積した砂層の亀裂への対応だと思うが、折角エリアマップで象の墓場へのアプローチを拡大表示しているので、安全性を前提とした対応はできないものかと思う。

 イワヤ神社にて本日の無事なる山行を祈願し天狗岩取付きへ、毎回のことだが天狗岩を見上げどこか欠けた場所はないか確認する。前回見えていた天狗岩の東側岩壁に着生していたタケランは、その真っ白な花塊が萎み苔むした岩肌に同化し目立たなくなっている。

 天狗岩右側の急登を木の根とロープを頼りに慎重に登り、天狗の背中を眺めながら板根に腰掛けてしばし休憩、ここから見えていたタケランの花塊も見えない。吹き上げる風が汗ばんだ肌に気持ち良い。

 岩の隙間を膝を付きながらスルーし空池に入る。ここから南側岩壁を見上げると開花しているタケランが一株観察できる。慎重に空池の底まで降りて振り返り徐々に見上げていくと空に映る池が見え、これが名前の由来だと説明する山友もいる。

 チェックストーンをくぐり王家の谷に入る。谷を跨ぎ振り返り捻じ曲げられたステンレス梯子上の岩肌の亀裂の入った砂層を見ながら早く落ちてくれればと願う。

 次の休憩場所は、秋から初夏までは岩の上四兄弟だが、夏本番になると手前の風穴手前となる。風穴から噴き上げてくる冷気は気持良く風穴手前の岩にしばらく腰掛けると体の芯から冷えてくる。ただ全身で冷たい空気に包まれたいのであれば象の墓場に行くことである。岩肌に潜む数頭の象に囲まれた空間は夏場の避暑にもってこいの空間となる。

 9時40分に岩の上四兄弟に到着、定位置の岩に腰掛けていると、下の方から女性達の声が聞こえてくる。4人の女性が登ってみえ象の墓場方面のルートに入られたので「象の墓場に行かれるのですか、そちらは一般コースではありませんよ」と声をかける。

 女性達は登山慣れした格好だったが、年齢的にここからの象の墓場へのアプローチには、相応しくないように感じたために声をかけた。やはり先頭の方が勘違いされていた。

 直ぐ後から、常連のK丸修氏とI倉さんそして女性の計3人が登ってみえ、K丸氏から「柴さん、象の墓場の門番ですか」と声をかけられる。この場所から墓場へアプローチする人は、ほぼ常連さん達で、はじめて双石山に来られた方達でのアプローチはあまり見かけない。もちろん公式のエリアマップにはここからのルートは記載されておらず、それだけ危険な所となっている。

 尾根コースを選択し大岩取付きに登るとk丸氏とi倉さんが小休止中で、一緒に来られた女性の方を待っている様子で、大岩を下りてきた女性が「大岩の上からの展望は廻りの茂っている木々のためあまり望めない」と話をされる。確かに半世紀前に大岩で撮った写真を見ると天辺に寝転んだ状態でも宮崎市街地を望むことができた。木々は成長するので当たり前と言えば当たり前の話であるが。

 次の休憩は10分弱のカズオチェアーの岩場で、毎回サクラガンピの木肌を確認しながらの休憩となる。この場所は尾根コースの中間地点で、比較的平場でグループでの休憩もとりやすい場所となっている。ここから第二展望台までは急登が続くが10分もかからない、ただ三点確保を前提に慎重に登る。

 10時13分に第二展望台に到着、先行されていたk丸氏達三人が休憩中で、テーブルベンチでは二人の若者(男性)がバーナーを使い早めのランチを準備している。4月中旬過ぎから尾根筋ではオンツツジの開花が楽しめるが、ここ第二展望台の案内柱近くのオンツツジが山中では最も遅く開花、前回はほとんど花芽であったが今回半分ほどが花を落としている。青空と新緑と濃いピンクの彩りが何とも魅力的である。

 第二展望台を一旦取付きまで戻り尾根筋登山道を山小屋をめざして進む。途中の加江田渓谷側にタケランがたくさん着生していた古木があったが、ここ数年の木が衰え、あれだけ着生していたタケランが木肌ごと無くなっている。

 状況を確認するために古木の根元を探すと、一株だけピンクの終わりかけの花を付けた株を見つける。付近の適当な大きさのツブラジイを探しリックに入れているしつけ糸を使い幹肌に縛り付ける。しつけ糸は強度がなくおそらく半年以内には切れてしまう、それまでにうまく着生してくれることを祈るばかり。

 11時00分前に山小屋に到着する。石井氏の話のように主屋根には既存屋根材の上からガルバニュウム鋼板の波板が被せられており、後は玄関ポーチの屋根を残すだけとなっている。

 山小屋北側テラスのテーブルベンチにリックを降ろし、少し早めのランチタイムとする。今日のランチは牛肉+卵サンドとカレーパン、そしてポタージュスープ、多少冷んやりとする風に温かいスープはありがたい。

 食後はベンチに横たわり昼寝タイム、登山道側から入れ替わり人の声が聞こえてくる。そんな中、山小屋から小さな男の子なのか、しきりに「ここでヤキイモを食べた」という声が聞こえる。

 10月から4月末まで、数年間にわたって何人の登山者と一緒に山小屋でヤキイモを食べてきたのだろうと思う。「たかがヤキイモ、されどヤキイモ」山小屋でのヤキイモは多くの人の記憶に残っている。

 12時50分いつもより早めに山小屋を出発する。途中の分岐点手前でおそらく高校生なのかたくさんの男子に抜かれる。皆番号の付いたユニフォームを着ている。おそらくどこかのサッカーチームだろう。ほとんどの子供が追い越し際に「こんにちわ」と声をかけてくれる。

 第二展望台に上がり休憩、下山は分岐点に子供連れグループがいたので尾根コースを下りることにする。ただし途中で谷コースから尾根コースに子供連れグループがトラバースしてくる。

 より安全な谷コースをあえて外れなぜ尾根コースに移動している。それも途中でのルート変更、正直危険、先頭は女性の方で後方に男性が複数人、その間に子供達、未就学児を含むグループのようで、事前のルート確認をせずに双石山に登ってきたのではと思ってしまう。

 2021年5月10日に山小屋で出会い、先に下山したユウナちゃん(8才)、ワカナちゃん(4才)、ヒロトくん(3才)のことを思い出す。

 ガイドブック等で初級ルートとして紹介される双石山だが、天狗岩から第二展望台までは危険なカ所だらけ、子供を連れてくる時には事前にしっかりとした下調べが必要である。

 次の休憩場所は岩の上四兄弟、下山してきた夫婦らしき二人、年齢的には私とさほど変わらないのか、先頭を歩く女性が象の墓場方面に進まれる「墓場に行かれるのですか」と聞くと「そうです」との返事があり「お気をつけて」と見送る。

 最後は小谷登山道分岐点でベンチにリックを降ろし休憩する。そこに常連のS木氏が登ってみえる。どこまでですか」と聞くと「今日は夜勤明けなもので第二展望台までです」との返事がある。仕事終わりに登山、そう双石山に魅せられた常連さん達ばかり。

 14時40分過ぎに小谷登山口に下山する。本日の無事なる山行と新たな出会いに感謝し山に一礼する。

 
小谷登山口前の駐車スペース
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エゴノキ開花
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小谷登山道分岐点から
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見事な飫肥杉
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空池のタケラン
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第二展望台
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山小屋 主屋根修理終了
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ツブラジイ・スダジイ ?
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はたして賛否は
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Commented by ヘルメットおじさん at 2025-05-07 10:23
5月5日こどもの日、小谷から山頂往復しました。三段梯子の上まで下りてきたとき、下から声がするので止まっていたら、3家族が上がってきました。話を聞いたら天狗岩の前から斜めに降りる細い道を来たようです。1家族が先に進み、2家族が続いたとのこと。帰りは空池の方へ入ってくださいねと話しました。ついでに細い道の入り口にバリケードを作りました。子供たちがまた登りたいと思うような一日でありますように。
Commented by mutumi48 at 2025-05-07 19:55
ヘルメットおじさんへ
天狗岩西側の急登ルート手前に、確かにトラバースルートに下りる踏み跡がありますね。そこを使われたのでしょうか。3家族のみなさん崩落した三段ハシゴを上がってきたのですね、まあ上がることはできますが、例の堆積した砂層の亀裂を考えると、あの部分が落ちるまでは空池へのルートが正解ですね。子供達は怖い思いをするのでしょうが、無事に下山すれば達成感を感じ、またいつの日か登ってみたいと思うのでは。
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by mutumi48 | 2025-05-06 14:43 | 双石山へ | Trackback | Comments(2)

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