前回双石山に登ったのが6月7日なので二週間ぶりとなり、この時期は前回の登山日から日が経てばたつほどきつくなる。今年も目標は年間50回で今回で25回目となり、順調に行けば目標を達成できるかもしれない。
9時17分に小谷登山口をスタート、今日は風がない、登山口横の水路に覆いかぶさっているカマツカには小さな実がたくさん付いている。その上のエゴノキはすでに実を落としている。カマツカはエゴノキの実とは違い葉の上にあるので良く見ないとわからない。
植樹されたヤマアジサイは花の盛りがとうに過ぎているが、同じく自生のものではないヤマボウシにはたくさんの花が付いている。ヤマアジサイもヤマボウシも開花時期は人目を引く、故に登山道整備時の植樹として選ばれたのかもしれない。何度もこのブログで書き込んでいるが、この2種類の樹木は双石山には元々自生していない。
今日は風が無く湿度が高い、親子岩横の急登まで来るとすでに全身から汗が吹きだしている。小谷対岸の杉同士の摩擦による音なのか暑苦しい唸り声が聞こえてくる。そんな中、小谷を流れるわずかな水の音が清々しく感じる。
親子岩上の重機道での小休止はせずにそのまま犬岩横の急登へと進む、一昨日(20日)に山友の小八重氏から登山道脇のヤナギイチゴがたくさんの実を付けていると情報があり、今回の楽しみの一つとしている。
急登上部で小さな小さな沢に架かる板の橋を渡ることになるが、そのすぐ上にヤナギイチゴが自生している。ヤナギイチゴは山中にたくさんあるバラ科キイチゴ属とは違いイラクサ科ヤナギイチゴ属になる。実は小さな粒が集まった6㎜ほどの重合果で、その食感は同じイラクサ科で山中にたくさん自生しているハドイワガネに似ている。いずれもこの時期に知る人のみが楽しみとしている。
9時38分に小谷登山道分岐点に到着、登山口から20分の行程、途中でアカメガシワ、ヤナギイチゴ、オカノトラノオを撮影していたので正味15分ほどでは登っている。被っているヘルメットとおでこの隙間から汗が滴り落ちる。ヘルメットを脱ぎ中を確認するとクッション材にたくさんの汗が染み込んでいる。
いつものようにここから見える風景を撮り母親とグループライン双石山に送付する。ベンチに座り休憩していると男女二人が登ってみえ挨拶を交わし、先に進まれる。
イワヤ神社をめざし、ここからはじまる自然林内の登山道を進む、それまでとは違い鬱蒼とした木々の間は気持ちが良いが汗は滴り落ちる。イワヤ神社にて本日の無事なる山行を祈願し、天狗岩取付きをめざして進む。途中から先行していた二人の声が聞こえてくる。
天狗岩右側の急登を木の根とロープを頼りに登りきった所で先行する二人が岩の隙間ルートではなく上部の迂回ルートを登っている。隙間を抜けた所で二人を追い抜き空池の底にたどり着く。この場所も象の墓場ほどではないが冷気が立ち込めており、一旦立ち止まり熱った体を癒す。
チェックストーンを潜り王家の谷に入り、岩の上四兄弟下の風穴前の岩に腰掛けて休憩する。この風穴からは冷気が吹き上がってくる。すぐ上の岩の上四兄弟でも休憩するが、冷気を楽しむためこの時期の小休止の場所となっている。
岩の上四兄弟は一般登山道と象の墓場へアプローチの分岐点になっており、風穴前で先行された男女二人が象の墓場方面に一歩入り込んでいたので「象の墓場へ行かれるのですか」と尋ねる。
今回、以前は無かった赤テープが数カ所象の墓場へのルート上に付けられている。そのテープを見られてのことか「ここから行けるのですか」と聞かれたので「行けなくはないですが垂直の岩場をロープを頼りに登られないといけませんよ」と答える。行きたいと言うことでルートを教え「垂直の岩場まで行き、そこでご自身で判断してください、決して無理はなさらないように」とアドバイスする。
化石広場で下山中の長友さんと出会い挨拶を交わし「高瀬さんと谷コースですれ違いましたよ」と情報をいただく。長友さん今回のリックはいつもの小さめなものとは違い少し大きくカラフルで「リックがいつものと違いますね」と聞くと「数年前に購入していたのですが」とのことで、おそらく遠征のための準備なのかもしれない。
次の分岐点は大岩下のステンレス梯子取付き、尾根コースを選択し一旦大岩取付きの橋手前まで登り、ここでも小休止する。一人の男性が登ってみえ挨拶を交わす。尾根コースを木の根とロープを頼りに全身を使い登り次の小休止ヶ所のカズオチェアー上部の岩に腰掛けて休憩、今までになく暑く全身汗だらけ、着替えを持ってくればと若干後悔する。
10時30分過ぎに第二展望台に到着、尾根コース上部で上から人の声が聞こえていたが、展望台では十数人が集合写真撮影中でグループの中に山友のオッシー と藤本氏の姿がある。皆さんと挨拶を交わすとグループの中に久しぶりにお会いするY沢さんの姿があり「久しぶりですね、一年以上ぶりではないですか、M月さんから元気にしていますよとは聞いていました」と話しかける。
今日はY沢さんが務める職場の仲間たち12名と一緒に来たらしく、オッシー と藤本さんにガイド役をお願いされていた。グループの皆さんすでに休憩が終わり集合写真を済ませて山小屋をめざして出発されるところ、お一人の女性がここで小谷登山口に直接下山される。
汗びっしょりの体を手持ちの団扇で煽ぐが汗はなかなか引かない。ベンチに仰向けになりしばし目を閉じる。わずかに肌に感じる風が気持ち良い。ふと目を開けスマートウォッチを見ると「38分後に雨が降ります」とのコメントがあり、ええ今日は雨具を持ってきていない、どうしょうか、さらに確認すると15時近くには雨はあがるらしい。よし山小屋まで行き、そこで雨をやりすごそうと決め、早々に行動する。
尾根筋登山道を汗びっしょりの体で進む、ここで雨には打たれたくない。汗と雨では体力の消耗具合が違う。雨になる前に山小屋に到着、登山道脇のテーブルベンチ、そして北側テラスのテーブルベンチではY沢さんたちのグループがランチ中で、山小屋を覗くとオッシー と藤本氏が二人で休憩中「今日は第二展望台をピストンする予定でしたが、間もなく雨が降りそうなので山小屋まで来ました」と火の入っていない囲炉裏側の板間にリックを降ろし腰掛ける。
オッシーは今日で三日続けての双石山でいつになく日焼けしている。オッシー 曰く「仕事柄日焼けはNGなのですが」とのこと、しばらくすると雨が降り出し外でランチ休憩をしていた米沢さん達が山小屋に入ってくる。出発間近ということでほとんどの方がリックから雨具を出され準備を始める。
二人の女性がみえ板の間に腰掛けられる、この方達は日向市からみえたらしく、お一人の方は「宮崎山讃会」のロゴの入った帽子を被られていた。「宮崎山讃会」は私の事務所でお世話になったM原氏が所属していた山の会で、宮崎県内の山の登山口を調査しその場所をネットで紹介している。しばらくM原さんにはお会いしていないが元気そうだとのこと、いつかお会いできる日を楽しみにしています。
山友の高瀬氏とシスターコーヒーさんがお友達のO田さんと一緒にみえる。三人は山頂で一緒になり、山小屋までたどり着いたらしい。高瀬氏が登っていることは化石谷で出会った長友さんから聞いており、どこかで出会えるのではと思っていた。シスターコーヒーさんからはグループラインに九平登山口からO田さんと一緒に登り山小屋をめざしますというメッセージが入っていた。
お三方ともお会いするのは久しぶり、山小屋の囲炉裏に火を入れていた4月中旬以降お会いする機会がなかった。シスターコーヒーさんは名前の通りコーヒーを煎れるために大量の水を持ってこられており、今回も美味しいコーヒーを存分にいただくことになった。毎回ありがとうございます。
私もだが、お三方共に山頂から雨の中、山小屋をめざして急ぎ来られたためか汗びっしょり、そしてシスターコーヒーさんはコーヒーを煎れるためガスバーナーを使われる。そんな中「囲炉裏に火を入れて良いですか」と尋ねる。濡れた洋服を少しでも乾かせればと思い、囲炉裏の三分の一を使いいつもとは違い小さめの火を起こすことにする。
外は雨、山小屋内にストックされている薪は大きめな物ばかりで「さてどうしょう」と考え、おそらく探検隊が残してくれたと思われる肥松の木屑を着火用として、数年前に私が持ってきた竹ホウキの先を小枝代わりにし数本あった小径の木枝に火を付けることにする。
竹ホウキに関しては過去3本ほど持ってきており、先がすり減った頃に入れ替えてきた。ただ今年から始まった山小屋の補修工事の際、アルミの梯子をロフトから降ろした時にロフト内に未使用の竹ホウキが数本ストックされており、現在それが使われている。
久しぶりの囲炉裏の火、やはり落ち着く、火を囲み美味しいコーヒーをいただきながら一時間ほどまったりと四人で過ごす。外は雨が上がり少し気温が下がったようだ、スマホで天気予報を見ると後一時間後には再度雨予報となっている。少し早いが囲炉裏の火を始末し下山開始とする。
九平登山口に下山予定だったシスターコーヒーとO田さんに高瀬氏より「一緒に小谷登山口に下りましょう、車で九平登山口まで送ります」と提案があり4人で一緒に降りることになる。
雨上がりの登山道、木の根が露出している所は滑りやすく注意しながら慎重に下山、途中第二展望台取付き、岩の上四兄弟下、そして小谷登山道分岐点のベンチにて休憩し
16時頃に小谷登山口に下山、本日の無事なる山行と新たな出会いに感謝して山に一礼する。
アカメガシワ開花


ヤナギイチゴ 実


オカノトラノオ 開花

バイカアマチャ 開花

小谷登山道分岐点から

第二展望台から

山小屋 囲炉裏の火を始末

天狗岩の 柱状石(砂)

