双石山 2025年8月3日 象の墓場

 前回は7月15日に加江田渓谷を散策し、途中で開花したヤクシマランを見るために山中に入ったが、双石山に登ったのは7月6日なので4週間ぶりとなる。ただ毎回のことだが山頂まで登ることはなく、尾根筋の展望台か山小屋でまったりとした時間を過ごすことになる。

 自宅を出発し途中でマックスバリューに立寄りランチとなる夏定番のザルそばと行動食の菓子パン、そして第二展望台での楽しみとなったカキ氷を購入する。カキ氷はなるべく溶けないようにと無料の氷を少量づつビニル袋2個に詰めてカキ氷を挟むように食品ボックスに入れる。

 8時55分に小谷登山口に到着、登山口前と第二駐車場ともに以外と車が少ない。早朝登山をされた方が停めておいたのか登山口前に一台分の空きがありそこに停める。車のハッチバックを開けて簡易椅子を取り出し、リックから登山靴用のソックスを探すが、どうやら忘れてきた。すでにはいている薄手の靴下のまま登山靴を履くことになる。

 9時00分に小谷登山口を出発、最初の急登を上がると登山道両側に人為的に植えられたヤマアジサイになぜか圧迫感を感じる。ここから最初の休憩地としている分岐点までは15〜6分程度の道のりとなるが、木陰がなく天気の良いこの時期は山中で最も汗をかく場所となる。

 途中までは右側谷筋のせせらぎを聴きながら登ることになり、それなりに涼を感じることもできる、親子岩を過ぎ一旦重機道に上がり、その後の急登では時折王家の谷から吹き折りてくるのか冷風を感じホットする。

 犬岩(別名雨宿り岩)に打ちこまれたステンレス製のチェーンが強い陽射しの中で光っている。昨年、この岩に何者かがクライミングのため数カ所のボルト、そしてチェーンを取り付けており数回初心者を指導している場面を見たことがある。

 半世紀前、双石山はクライマーの聖地として賑わっていたが、現在その当時のルートを登るクライマーは皆無、現在町場にボルダリング場が数カ所整備されている中、何故に犬岩に初心者を対象とした登攀のための器具を打ちこまなければいけないのか疑問を感じている。

 小谷登山道分岐点に到着、いつものようにベンチにリックとカメラバックを降ろし、ここから見える市街地をスマホで撮りその写真を母親とグループライン双石山に送付する。ベンチに腰掛けて一休み全身から汗が吹き出ている。これも夏場の双石山での楽しみの一つ、見上げる樹木の枝先は風が無いのかビクともしないが時折背中に感じる冷気が気持ち良い。

 山友の高瀬氏が登ってみえ挨拶を交わし、しばし二人でベンチに腰掛けて談笑する。目の前に数年前に植えられた杉の木が3〜4mほどに成長している。グループライン双石山で山友の廣重氏がアップした双石山のドローンによる動画の中に真上から映し出された杉林の映像があり、人為的に植えられた杉の木はどの程度の間隔なのかと質問をしたところ数人から回答があり大変興味深かった。

 高瀬氏とはその後下山まで一緒に行動する。毎回のことだが一人で登山をスタートし山中で出会った山友さんと行動を共にし下山することがほとんどである。

 イワヤ神社に参拝し本日の無事なる山行を祈願する。高瀬氏は神社周辺に自生するウバユリを探すが、その姿は確認できない。天狗岩手前で下山途中のヘルメットおじさんと出会い挨拶を交わししばし談笑する。実は私も同じメーカーの色違いのヘルメットを着用している。

 ヘルメットおじさんことS氏の話では6月に北海道までバイクで行ったらしい。S氏が若い頃バイクで全国を回っていたことは聞いていた。60代を過ぎているS氏、今回は一旦四国にフェリーで渡り、敦賀から苫小牧、帰路の苫小牧から秋田までをフェリーを利用し、その他は陸路を走ったらしい。

 天狗岩を見上げた後、右側の急登をロープと木の根を頼りに慎重に上り、登りきった所の板根に腰掛けて休憩する。そこへ二人の女性が登ってみえ挨拶を交わす。後で知ることになるがこの方達は鹿児島市在住で初めて双石山に来られH田さんとT丸さんで、市内から一時間半程度で来られたらしい。

 ルートを聞くと、鹿児島から東九州道で末吉財部ICまで走り、その後一旦国道に降りて、再度五十町ICから都城志布志道路を利用し、都城から宮崎自動車道を南清武ICを走ってきたらしい。確かに都城ICから鹿児島方面に専用道路が整備され都城中心地へのアクセスもが良くなり、宮崎市内から鹿児島市内までの通行が便利になっている。

 空池の底に降りて、チェックストーンをくぐり王家の谷に入る。H田さんとT丸さん二人は事前にネットで双石山の情報を得ており象の墓場へのアプローチも考えていた。現在ステンレス三段梯子の最上部が破損しており、ここからの正式ルートが通行止めとなっている。

 岩の上四兄弟下部の風穴で一旦小休止、今日も冷たい風が吹き上がってくる。風穴手前にある岩に腰掛けると、その気持ち良さ故に立ち上がり先に進むのが億劫になるので、そこそこに先に進むことにす。

 象の墓場への想いが強い二人に別のルートがあることを伝える。ただし途中に直登のロープ箇所があり、そこをクリアーする力量があれば自己責任でアプローチしてくださいと伝えロープカ所まで案内する。

 王家の谷に戻り、第二展望台をめざして谷コースを登り12時10分に到着する。テーブルベンチにリックとカメラバックを降ろし休憩、持参したカキ氷(2個)を高瀬氏と二人でいただく。高瀬氏、しばらくすると急に冷たいものを口にしたせいか例の頭痛に襲われ、しばらく頭を抱え込む。

 今日はいつもの吹き上げてくる風はないが、気温が若干低いのかしばらくすると気持ちの良い時間を過ごすことができる。尾根コースと谷コース分岐点で別れた鹿児島の二人が登ってみえ一緒にランチをいただく。二人は山頂まで行かれるということでここで別れる。

 スマホのラインを見ると山友から11時16分に「山小屋に到着です、今どちらにいらっしゃいますか」とメッセージが入っている。「今、気がつきました第二展望台にいます」と返信するが、私のスマホは第二展望台では「圏外」となっておりはたしてメッセージが届いたのかわからない。

 登山途中で、折れた枝に着生していた植物を拾っており移植するために山中に分け入る。ここは急風や古木の老朽化で剥がれ落ちた着生植物を移植できないかと考えて探した場所、以前幹に付けたセッコクは付着できず地面に落ちている。

 スマホを見るとアンテナが2本立っており、山友に連絡を入れると「今どこにいますか、どこに行けば良いですか」と聞かれ「第二展望台で待ち合わせしましょう」と返事する。

 第二展望台に戻り、ベンチに腰掛けて登山靴を脱いで寛ぎ、しばし高瀬氏と談笑していると、山友の吉田氏、横山氏、そしてシスターコーヒーさんが見える。話だと横山氏とシスターコーヒーさんが登山口で一緒になり二人で山小屋まで登り、その後吉田氏が山小屋に到着し三人で快適な山小屋内で談笑していたらしい。

 シスターコーヒーさんから温かいコーヒー、そしてナッツの詰め合わせをいただきながらしばし五人で談笑し、15時21分に第二展望台を出発し下山を開始する。

 途中で以前折れた古木を確認する。古木にはたくさんの着生植物が付着している。

 岩の上四兄弟取付き、小谷登山道分岐点で休憩し、16時50分頃に小谷登山口に下山、本日の無事なる山行と新たな出会いに感謝し山に一礼する。

 第二駐車場に鹿児島ナンバーの車が止まっている。おそらく山中でお会いした二人では、第二展望台で一緒にランチをとった時に山頂からの帰路、山小屋を過ぎた所での道迷いが多いことをくどいほど説明しておいたので大丈夫だとは思うが、もしかして山頂から直接県道に下山したのではと思い、県道27号線を九平登山口を行くが姿がなく引き返すと高瀬氏が迎えに行けくれ、二人は無事に下山してきたとのこと。


小谷登山口駐車場
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小谷登山道分岐点から
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ハマキダケ
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ミヤマムギラン
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セッコク
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by mutumi48 | 2025-08-06 08:54 | 双石山へ | Trackback | Comments(0)

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