双石山 2025年8月10日 あれから2年

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 毎年年間に50回の双石山山行を目標に天気の良い週末と祝日に登っている。下山し翌日以降に山行記録としてこのブログに書き込むことにしている。今回は8月10日の山行記録となるが今日は8月12日、この日は双石山に通い続ける限り忘れることのできない日となると思っている。

 2年前(2023年8月12日)の今日、イワヤ神社と天狗岩とのほぼ中間地点で、怪我をし登山道を少し外れた岩場で横たわるN氏と出会い、短い言葉を交わしその数十分後に彼は救助用担架の上で亡くなった。その時のことはブログで紹介しているが、彼との出会いとその時の状況については内容を見た方からの意見を尊重し、その時間帯分を消去した。

 その時の、どうしようもない無力感、そして、あの時にこうすれば良かったのではないかという想いが今でも蘇ってくる。

 友人のK君が双石山から遠ざかってから、他の山友と事前に待ち合わせして一緒に登ることは少なくった。2年前のあの日はたまたま山友の後藤氏とオッシーと事前に連絡をとっており、小谷登山口に到着すると常連の都原さんと岩倉さんが来ており、結局5人で登山口をスタートした。

 今回も、今朝、自宅居間から曇空を背景にした双石山を見ながら今日は登ろうかどうしようかと悩んでいたところ、スマホのラインに山友の廣重氏から「今日は双石山ですか?」とメッセージが入り、久しぶりの廣重氏との山行ということで「良し登ろう」と決心し準備を始めた。

 8時20分に自宅を出発しマックスバリューに立ち寄りランチのザルソバと行動食のマーガリン入り黒糖パン、そしてカキ氷を2個購入する。カキ氷は夏場の第二展望台でのお楽しみとしており、それまでの時間なるべく溶けにくくするために無料の氷をビニル袋に詰めてカキ氷と抱き合わせにして食料ボックスに入れる。

 通常、9時前に登山口を出発し、第二展望台に到着するのは10時30分頃で、カキ氷は半分ほどが溶けているが、それでも冷たくて美味しくいただくことができる。今日は廣重氏と二人ということでシェラカップを二つ準備する。

 9時に小谷登山口を二人で出発、以前彼に製作を提案していた双石山ブローチについて色々と話があり、他にも双石山に関するアクセサリーの製作を準備しているらしく出来上がりが楽しみである。

 私からは70代に実現したいと考えている二つのことについて聞いてもらう。一つは双石山とは関係なくすでに昨年から準備し今年度からスタートしていること。二つ目は双石山に関することで以前このブログでも紹介した「双石山に関する様々な学びの場」を形にすることで、その実現には廣重氏の取組も含まれており、実現の運びとなった時にはぜひ協力をとお願いする。

 廣重氏は野鳥の会メンバーで、鳴き声で鳥の名前がわかる。いつもは親子岩手前辺りから鳥の声が聞こえてくるが、今日は全くと言ってよいほどに鳥の鳴き声を聞かない。そのことを廣重氏に話すと、今の時期、野鳥たちは子育ての時期に入っており敵から子供と自分自身の身を守るためにも必要以上は囀らないとの説明がある。鳥の鳴き声が頻繁に聞こえるのは求愛の時期らしい「なるほど」とその説明に感心する。

 9時15分に小谷登山道分岐点に到着、ベンチにリックを降ろし休憩とする。ここでは7月27日に廣重氏がグループライン「双石山」にアップした動画をもとに、私からグループラインの皆んなに問題として出した杉林の杉の木同士の間隔についてあれやこれやと話が付きない。

 合わせて、廣重氏からの情報提供としてYouTube上に「生きて山から帰るには【山岳遭難解説】」というサイトがあり低山の双石山でも参考になると紹介される。このサイト以前私も数回見たことがあり、山で現実に起こった事故についてイラストをまじえて詳しく説明している。

 二人で話をしていると、そこに師匠こと小八重氏が登場、挨拶を交わししばし談笑、小八重氏は廣重氏を双石山の魅力に引き込み、そして山での行動についての師匠になる方で今年85才になる。子供の頃からクンパチ山・双石山を遊び場としており、現役では最もこのエリアについて詳しい方だと思っている。

 続いて分岐点に登ってきたのはM月氏、同じ職場のY沢さんとは今年6月22日に第二展望台で同僚11名と一緒にいる時に出会っており、その時には姿がなくお会いするのは久しぶり、単身赴任で宮崎市内に勤めており、すでに夏の長期休暇に入っているのではと思わず「自宅に戻られないのですか」と聞いてしまう。
 
 次に高瀬氏が登ってみえ挨拶を交わす。高瀬氏とは前回(8月3日)も、ここ分岐点で一緒になり天狗岩上部で出会った鹿児島から来られたH田さんとT丸さん二人を象の墓場へ案内し、その後第二展望台で出会った山友の吉田氏とシスターコーヒーさん四人で下山まで一緒に行動している。

 四人の集合写真を撮り、その後しばらく一緒に行動する。まずはイワヤ神社にて本日の安全登山を祈願し、神社周辺に自生していたウバユリを皆で探すが見つけることができない。その間、廣重氏は神社内に入り備え付けの箒でささっとお掃除、天狗岩取り付きに進む、天狗岩には「針の耳神社」があり、ここでも廣重氏は小さな社周囲を掃除し、その後で手を合わせる。

 天狗岩右側の急登を慎重に登り、いつもは上部のスダジイの板根に腰掛けて休憩するが、人数が多いため、次の休憩箇所は風穴前とし、岩の隙間を抜けて空池に下りる。途中下山中の男性とすれ違い「山頂までですか」と聞くと「第二展望台往復です」と返事がある。

 空池の底に下り、小八重氏から「昨日まで続いた雨にも関わらず全く水が溜まっていないね」と話がある。そう「空池」の名前の由来かもしれず、双石山の北西側の急峻地は厚い砂岩層の崩落(トップリング)により形作られているので、地中深くにもたくさんの隙間があるのではと思っている。そして次の休憩場所とした風穴から吹き出してくる冷気は、地中どこかにある氷室のような空間があり、そこから象の墓場などに出ているのではと思っている。

 風穴前の岩に腰掛けて一時の涼しさを楽し見ながら、はたしてこの冷気の源はどうなっているのと考えるだけでも双石山への魅力は尽きない。

 大岩下でM月氏とは別れ、四人で谷コースを登り途中で、巨木から折れて落ちた木に付着している着生植物を観察する。

 10時30分過ぎに第二展望台に到着、早々にリックをテーブルベンチ横の台に降ろし、リックの中から朝購入したカキ氷を取り出し他三人に食べていただく。

 小八重氏から「柴さん全身水をかぶったようだね」と指摘がある。そう着ているシャツは汗まみれで絞れば大量の水が出てきそう。リックには着替えようとしてTシャツは入れているが、今日は加江田渓谷側から吹き上げる風がありそのまま過ごすことにする。

 第二展望台でテーブルを囲むことになり、再度合流したM月氏は山頂をめざして進まれるが、残った四人は、あれやこれやと話が弾み先に進むことなくここで過ごすことになる。廣重氏と私共に持参している双眼鏡の話になる。以前、廣重氏とオッシーそして私の三人でエビネランを探すために深山に分け入った時に双眼鏡の素晴らしさ再認識し、その後色々と調べてニコンの双眼鏡を手に入れていた。

 双眼鏡といえば祖父が使っていた双眼鏡を私が愛用していたことがあった。私が10才の時に亡くなった祖父の物でOKAYA製で同じく形見としてもらった腕時計と合わせて祖父のことを思い出せてくれる貴重な物だった。大切に使えば長く使える物なので可能な限り良い物をと考えて選んでおり、きっと孫の代まで使ってくれるのではと期待している。

 14時00分過ぎに第二展望台を出発し下山開始、谷コースを選択し途中のロープカ所でロープが巻き付いている腐木について皆であれやこれやと話し安全性を第一に対処する。

 一般道を下りて小谷登山道分岐点にてリックを降ろして休憩、ここでもあれやこれやと話が弾む。夕方山行される森本氏が登ってみえ挨拶を交わす。お会いするのは久しぶりだが話を聞くとコンスタントに登られているらしい。

 16時00分前に小谷登山口に下山、本日の無事なる山行と出会いに感謝し山に一礼する。


小谷登山道のユリの花
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小谷登山道分岐点
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小谷登山道分岐点での出会い
望月氏 廣重氏 小八重氏 高瀬氏
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天狗岩での登山安全祈願
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琉球豆柿
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by mutumi48 | 2025-08-12 14:41 | 双石山へ | Trackback | Comments(0)

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