双石山 雙石山

雙石山
(衡)

奇巖百尺彩雲浮
磨出神仙白玉棲
狐鶴天涯飛未返
何人月下弄簫游

珍しい不思議な形をした岩がそびえ立っている。高さは百尺もあろうか、上の方はきれいな雲が浮かんでいる。この美しい山を造った神仙は今はどうしているだろう。白玉楼の中にでも寝ているのであろう。一羽の鶴は高く舞い上がったまま、返ってこない。笙の笛が聞こえてくる、一体この月夜にだれが吹いているのだろうか。


登雙石山
(衡)
削出天邊十二峯
峯峯争峻絶人蹤
最高峯上時長嘯
一抹狐雲擁赤松

空高く削り出された十二の峯。峯々みんな高くそびえて人が登ることもできないほどけわしい。一番高い山の頂上にしばらく詩を吟じていると、ちょっとした雲が出て来て赤松をくるりと抱いてしまった。



歴史散歩 きよたけ 第5集
特集「息軒先生の漢詩を読もう」 より

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by mutumi48 | 2025-10-09 16:08 | 双石山の地図・地形・冊子 | Trackback | Comments(0)

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