
9時38分に小谷登山口に到着、駐車場には常連のO沢氏がすでに準備を終えて登山口前で掲示板を確認されている。ヘルメットを被られていたのでO沢氏とは気が付かず挨拶を交わしていた。
O沢氏と前回(9月7日)第二展望台でお会いした時に、近々目の手術をしなければいけないと言われていたので「もう山に登っても大丈夫なのですか」と聞くと「無理せずに行ける所までにしておきます」との返事があり先行される。
駐車場の西端のワインカラーの車の横で山友のT原さんが準備中、近づき「車が変わりましたか」と聞くと「納車後2日目です」とのこと、車体の色が気に入ったらしい。
車に戻り簡易椅子を取り出し登山靴の準備を始めようと思ったが、登山口を通して見える山から「今日は登らない方が良いよ」と言われていると感じ「そうだ今日は加江田渓谷を散策しよう」と思い、T原さんにその旨を伝えると「私も今回は加江田渓谷にします」とのこと、小谷を出発し加江田渓谷入口の丸野駐車場に向かう。 小谷登山口から加江田渓谷の駐車場までの移動時間は8分程度、準備を行い10時00分に丸野駐車場を出発、T原さんはすでにスタートされている。30分ほどで硫黄谷休憩所に到着、東屋で休憩しているS木さんとO合さんに出会い誘われるままにしばらく一緒にテーブルを囲むことになる。
二人は宮岳のメンバーで年齢的には先輩で、二人との出会いはおそらく10年以上前で場所は双石山の尾根コース途中にある大岩の上で、丁度ヤマビワの花が咲いており「これは何という花ですか」と聞かれた。当時少しつづ山中の樹木に興味を持ち始めていた時で、花の形状から「アワブキ科ではないかと思います」と答えた記憶がある。
その後も二人とは宮岳仲間たちと一緒のところを何度もお会いしている。S木さんとは6月29日に九平登山口から登った時にウスキキヌガサダケの自生地で出会い、その後山頂でもお会いしている。あの時はS木さんは仲間達から大きく遅れて山頂に到着され、同じベンチに腰掛けられ暑そうにされていたので団扇で風をプレゼントした。
S木さん、その時の経験も踏まえてのことなのか「そろそろ山仕舞をしなければ、その時はせめて山小屋までは行きたい」と言われる。登山には様々なスタイルがあり山頂をめざすことだけではないと思っている。年齢そしてその時々の体調に合わせて行ける所まで登ることも登山のスタイルだと思っているので、S木さんとはこれからも登山道のどこかでお会いできることを願っている。
テーブルには他に二人の方が休憩中で、話を聞くとS木さんの近所の方で男性がM原氏、女性はS本さんで二人とも始めて加江田渓谷に来たらしい。
O合さんからお菓子をいただく、今日は山小屋でサツマイモを焼いて食べる予定だったので、行動食を持参していなかったのでありがたくいただく。15分ほど休憩し4人の写真を撮られていただき「ブログにアップして良いですか」と聞き了承を得る。
一人で旧家一郷キャンプ場をめざして遊歩道を進む。この時期には遊歩道脇にはたくさんのキバナノホトトギスが開花するのだが、今年は花の数が極端に少ない。おそらく心無い人の盗採によるものだと思う。
数年前グループラインで女性二人が黒い大きなビニル袋を持って盗採している写真がアップされたことがある。加江田渓谷を良く散策している山友に聞くと今年も3人組の女性が盗採していたという情報があったらしい。
多目的広場には数組のハイカーが休憩しており、遊歩道脇のベンチには先行していたT原さんが休憩中、挨拶を交わし「この先まで行って来ます」と旧家一郷キャンプ場への橋がかかっていた所まで足を伸ばす。
多目的広場からこの橋跡までに今日観察したかった植物がたくさん自生していたはずだったが、結局一株だけしか確認できなかった。ここも盗採されたのかもしれない。
多目的広場に戻り休憩中のT原さんとしばし談笑していると男性が一人片手に三脚をセットしたカメラを持ってこちらに来られ広場手前で河原に下りて行く。よくよく見ると山友のF本氏ではないか、片手を上げ声をかけると気付かれ挨拶を交わす。
F本氏は今年からコンデジカメラcoolpix950でズーム機能を活用し野鳥撮影に取組まれているので、その撮影のためにみえたのかと思い、F本氏の所に行くと野鳥撮影ではなく水辺に咲くキバナノホトドキスの花を川面と一緒に撮るために来たらしい。F本氏の人気のブログ「山の上一番」でその写真を楽しみにさせていただく。
13時00分頃に多目的広場をT原さんと一緒にスタートし丸野駐車場をめざす、多目的広場を出てすぐに登山道の山側から体調1m以上のヘビが足元をすり抜け渓谷側に姿を消す。
半世紀前高校を卒業してすぐの年だったと思う、同窓生数人と一緒に家一郷キャンプ場で日帰り山行を楽しみ、帰路に今回とほぼ同じ場所で遊歩道中央にマムシがドグロを巻いていたことを思い出す。
駐車場の丸野に14時00分に到着する。多目的広場から一緒に下山したT原さんに「お疲れ様でした」と挨拶する。
加江田渓谷手前の芝生広場のネムノキ
硫黄谷休憩所東屋にてM氏・Oさん・Sさん・Sさん

キバナノホトトギス



ヤクシマアカシュスラン
