8時16分に自宅を出発し8時31分に小谷登山口に到着、登山準備を終え第二駐車場に自生しているホトトギスを見に行く。場所は便所裏の斜面に花を付けた株が数カ所ある。盛りは過ぎたようだがまだまだ見応えがありカメラを取り出しパチリ撮る。
登山口に戻ろうとした時に一台の車が近づき車内の方が窓越しに挨拶される。誰だがわからず駐車した車に近づくと、久しぶりにお会いするI井氏で挨拶を交わす。I井氏と前回山中でお会いしたのは記録では3月23日となっている。ただ石井氏には双石山に関する以前の情報誌を数回事務所に届けていただいたことがあり、さほど久しぶりという感じはない。
I井氏と談笑しているとオッシーが到着する。オッシーからは今朝ラインで「山小屋焼き芋オープンですか?だといいなあ、私もエリアマップの配達があるので山小屋に行きます」とメッセージが入っていた。
オッシーは、今年足首を痛め無理して登山を続けたため悪化したようで、医者からしばらく安静が必要だと言われており、しばらく双石山登山を控えていた。前回、出会った時は、小谷登山道分岐点までと登山口で言っていたが結局は第二展望台往復をしていた。話を聞くと痛めた部分は完治できず周囲の筋肉を鍛える方法が良いと考えてリハビリ登山を再開したらしい。
登山準備中のオッシーに「ゆっくりと登るので分岐点で待ってます」と伝えて、I井氏と二人で登山スタートする。今年81才のI井氏に先に登っていただき後に続く、私が前回登ったのは10月13日で、少し秋の気配を感じれたがまだまだ暑かった。今日はヒンヤリとした気候で足がスムーズに進む。
親子岩上部の重機道で先行するi井氏に声をかけて、鏡洲川対岸の七つ山の稜線にある山の神からの素晴らしい眺望について説明する。
9時20分に小谷登山道分岐点に到着、ベンチにリックとカメラバックを降ろし、ここから見える風景をスマホで撮り、 母親とグループライン双石山に送付する。山小屋焼き芋オープンに関しては自宅を出発する前に、すでにラインにメッセージをアップしている。
分岐点ベンチ脇にあるツルギキョウが巻きついていた樹木が切られている。そのせいかツルギキョウが地面に倒れている。ここ3週間の間に登山口から分岐点までの登山道脇の草刈りが行われている。絶滅危惧種となっているツルギキョウを毎年この場所でその開花状況を観察できることを願っている。
分岐点からのルートは二通りあり、イワヤ神社と天狗岩を経由するルートと直接王家の谷に直接至るルートがあるが、現在直接ルートは通行止めとなっている。今日はあえて通行止めルートの状況確認のためステンレス三段梯子取付きまで登り状況を確認する。
I井氏は双石山がロッククライミングで賑わっていた当時のクライマーで、双石山だけでなく県北の岩場にも通われていた。オッシーは足首を痛めているが現役クライマーで、第二展望台までの尾根コースの岩場でI井氏によるオッシーへのクライミング指導を見ることができた。
まずは大岩でロープを使わずに登ることへのチャレンジ、そしてローブ支点ステップから大岩天辺への直登へのチャレンジ、私も二人に付き合い通常のルートを使い久しぶりに天辺にアプローチする。
大岩から見える風景が一変している、それは大岩廻りに自生している樹木の成長のためで、半世紀前は寝転がっていても宮崎平野が望めていた。現在は立ち上がってやっと望めるほどに樹木が成長している。いろんな意味で思い出多い大岩だが、そのうち大岩自体が樹木で覆われることになるのかもしれない。
尾根コース途中には垂直に近い岩場が数カ所あり、そこもオッシーへの指導場所となり、あれやこれやとi井氏のアドバイスがある。
11時30分過ぎに第二展望台に到着、早々にリックとカメラバックをテーブルベンチ横の台の上に降ろし休憩する。三人で談笑しているとシスターコーヒーさんが一人で登ってみえる。実はシスターコーヒーさんもグループラインに山小屋まで登る旨のメッセージを入れていた。
続いて女性三人組が登ってみえる。常連の三人さんで今までに数回出会っており、前回は鈴木氏と一緒に4人で山小屋まで登って来られ焼き芋を食べていただいた。
I井氏は、ここ第二展望台で下山されるということで、オッシーとシスターコーヒーさん三人で山小屋をめざして尾根筋登山道を進む。三叉路でキリシマシャクジョウ観察のために加江田渓谷へ繋がる登山道へ進む、途中で実を付けたミヤマシキミがありカメラを向けてパチリ撮る。キリシマシャクジョウ自生地に行くが残念ながら見つけることはできなかった。
そのまま尾根筋の道を進み登山道に合流し山小屋に12時00分前に到着する。早々に囲炉裏に火を入れる準備を行うが、この時期は焚き付けとなる杉の枯葉が少なく小枝を集めて火を付けるが一回では付かず二回目でようやく囲炉裏に火が廻る。
囲炉裏に火が入った頃に第二展望台でお会いした女性三人がみえ一緒に囲炉裏を囲む。今回のサツマイモは串間市大束のヤマダイ甘薯と大きな紅はるかの二種類を持参する。シスターコーヒーさんはホットケーキの具材を持参しアルミホイルを使い鉄板の上でケーキの作成にチャレンジされる。
今日のランチは、この時期定番となったヤキイモ、そしてホットケーキと、オッシーと元村さんからいただいた菓子パン、念の為と自宅から持参したオニギリは持ち帰り夕食時にいただくことにする。
女性三人はランチ後に山頂をめざして出発し、そのまま九平登山口に下山されるらしい。残った三人で今月末に諸塚村のやましぎの杜で実施する「囲炉裏塾」についてあれやこれやと談笑する。
15時00分に囲炉裏の火を始末し山小屋を出発し下山を開始する。三叉路手前の湿り気のある登山道脇に自生するキリシマシャクジョウをオッシーが見つけてくれる。早々にカメラとスマホで撮影するが、その色合いと小ささ故にピントが合わず上手く撮れない。
第二展望台取付きで小休止した後、谷コースを選択し途中で希少植物を観察し、次の休憩ポイントは岩の上四兄弟の取付き、ここで下山してきた一人の男性と出会う。
この男性は、北九州からみえ午前中に牛の峠に登り午後に九平登山口からスタートし小谷登山口に下りるらしい。下山途中で象の墓場へ立ち寄るためのルートを聞かれ、天狗岩下からのトラバースルートについて説明する。
16時25分に小谷登山道分岐点に到着、ベンチにて休憩していると、先ほど出会った男性が下りてくる。話を聞くと無事に象の墓場へ行けたらしい。
16時45分に小谷登山口へ無事に下山、本日の無事なる山行と新たな出会いに感謝し山に一礼する。駐車場には三人の車だけが止まっている。
小谷登山口前駐車スペース

ホトトギス



小谷登山道分岐点から

リュウキュウマメガキ豊作

ステンレス三段梯子上部の亀裂

シロオニダケ

大岩でI井氏とオッシー

ヤッコウソウ


ミヤマシキミ実別名 億両


山小屋北側テラスから

裏双石山 椿山公園展望台から

以下の写真はオッシー撮影
ホイル焼き さつまいも・宮崎牛A4ブロック
ぎんなん・どんぐり