第二回囲炉裏塾 二日目(11月26日)
今日は朝食後、秘境探訪と称して椎葉村各地を訪ねることにしている。予定地は上椎葉ダム、那須家住宅(国指定重要文化財)、八村杉(十根川神社境内・国の天然記念物)、十根川集落(国の伝統的建造物保存地区)、大久保のひのき(国の天然記念物)、最後は、天空に浮かぶ「仙人の棚田」が望める「大いちょう展望台」と、村内の巨樹と伝統的建造物をメインとしている。
朝食の準備 囲炉裏に火を起こす人、お茶・コーヒーを入れる人、ご飯を炊き昼食のおにぎりを作る人、昨夜の柔らかいご飯でおじやを作る人、お味噌汁を作る人とそれぞれが自ら取り組んでいる。

朝食の準備中、シスターコーヒーさんが入れてくれたコーヒーを民家北側にあるテラスデッキでいただく。ここからは七つ山の山肌が望め大変気持ちの良い場所となっている。ここ「したしぎ」を改装する時に以前はなかったが4畳和室の北側に屋根のあるウッドデッキを提案し設置した。
建物の南側(正面は)竹林で眺望がないが、北側は開けていたのであえて提案した。現在この場所にはライブカメラが設置してあり、下記写真の風景がネットにいつも見ることができる。
「したしぎ」テラスでのモーニングコーヒー
前日の夜に炊いた羽釜ご飯が、水の量が多かったせいか柔らかく炊き上がったためにおじやにしていただくことになる。また本日の昼ごはんのおにぎりのためには炊飯器で別に炊いていたため、昨夜の豚バラ甘煮で使用した具材が残っていたのまで豚丼を作ることにする。
朝食 メニュー
メニューは、おじや又は豚丼、味噌汁、焼きシャケ、昨夜の残りの天ぷら、そして井久保さんが自宅で作り持参してくれたお汁粉といずれも大変美味しくいただいた。
椎葉村の秘境探訪
2日目は秘境椎葉村探訪と称し、まずは上椎葉ダムを下から見学する。ここではじめて知ることになるが「ダムカード」なるものがありオッシーがそのカードを集めている。いろんなダムを訪れてダムの写真を撮り、そのダムのカード発行場所がネット上で紹介されている。
そこに行き撮った写真を提示すると「ダムカード」が無料でいただける。ダムマニアの間では話題となっており全国各地のダムにそれぞれ専用カードが作られているらしい。宮崎県内でも椎葉村を源流とする耳川はダムの多い場所で、今回の囲炉裏塾で予定していなかった楽しみを味わうことになった。
上椎葉ダム
那須家住宅
次に訪れたのは国指定重要文化財建造物の那須家住宅(別名鶴富邸)で、昭和31年(1956年)宮崎県で最初に建造物として重要文化財となった建物で、椎葉村の民家を代表する建物です。
私が初めて那須家住宅を訪ねたのは21才の時(1975年)で、私がお世話になった大学の研究室の伊藤ていじ先生の著書「日本の民家」で紹介してあり、高校時代の友人と二人日向市発の宮崎交通のバスに乗り訪れた。
宮崎駅を早朝当時の国鉄で出発し、日向駅で降りバスに乗り上椎葉に着いた時にはすでに暗くなっていた。バス停近くのお店で宿を紹介していただき民宿に宿泊、そこで知り合った九州電力の方二人に、椎葉には他にも良い所があるということで、次の朝、那須家住宅見学後に今回も訪れた十根川集落まで車で連れて行ってもらった。

那須家住宅は、21才以降に数回訪れており、2013年12月5日には文化庁からの委託で建物の耐震のための予備調査を行い、小屋裏を含めて建物の隅から隅まで見せていただきいた。屋根は茅を降ろし銅板による屋根仕上げとなっており、サス(茅葺の時に使う勾配の急な梁)に取り合う母屋や垂木と屋根板金下地組との位置関係に不安を感じたが、民家の特徴である大きな柱と梁桁の構造体自体がしっかりとしているので、桁下構造に関しては安定していると判断した。
石垣により段々畑状に敷地が作られて、それぞれに横長形式の民家が多く見られる。数年前にヘリテージ養成講座の実習地として受講生と一緒に訪れた時は最も高い場所の民家を地元の建築士が事務所として使っていたが、現在は村内の他の場所に事務所を移転している。ただし、その横には透明の球体で、人が立って入ることができ真ん中に薪ストーブが設置された興味を引くものがあり、おそらくサウナ的な物ではないかと思う。
駐車場から山道を5分ほど歩いていくと、正直「これほどのものか」と驚くほどの立派な桧が姿を見せてくれる。ネット上で事前に知ってはいたが実際見るとその印象は大きく違う。

プレゼント交換後は、囲炉裏を囲んで、少し堅い内容だが、現在吉田氏が関わっている「加江田川流域のエコツーリズム事業」に関連させて、参加者の双石山との関わりについて、少し先々のことも含めてどのように考えているのか意見を聞きながら話を進めていく。
12時過ぎに一旦布団に入るが、夕食前に土間と板間との間で梁に頭をぶつけており、そこが気になり囲炉裏端でまだおしゃべりを続けている、山友のところに行きおでこの様子を見ていただき、合わせていつの間にか手のひらに刺さった棘も抜いてもらう。再度布団に入り、明日の朝担当となった竈での炊飯のことを考えながらいつの間にか深い眠りにつく。
今回紹介する写真は、ひろパパさんとオッシー撮影の物も含まれます。