双石山 2025年12月14日 吊るし芋

双石山 2025年12月14日 吊るし芋_c0153595_14253924.jpg
 朝起きると後藤氏から「本日双石山登られますか」とラインにメッセージが入っている「おはようございます、本日青太、次男を第二展望台で応援し、その後は山小屋で囲炉裏に火を入れます」と返答する。

 8時45分に小谷登山口に到着すると、後藤氏はすでに来ており挨拶を交わす。後藤氏の手にはビニル袋があり、中にはちょっと黒い物が入っている「これカルタ大会の景品に加えて」と手渡される。諸塚村での囲炉裏塾で実現できなかった双石山カルタ大会、その景品としてすでに後藤氏からはハードカバーの写真集「双石山」を預かっている。私の方から「双石山の近くで、新年カルタ大会を企画しますから、ぜひ参加してくださいね」と伝えて第二の景品を預かる。

 9時00分に小谷登山口をスタートする。登山道はいつもの朝露によるものでなく、昨日の雨のためか湿っている。尾根筋登山道で拾おうと思っている杉の枯葉が乾いているかが気になる。薪に関しては、昨日山友から囲炉裏用の薪を補充して置いた旨のメッセージが入っていた「探検隊のメンバーありがとう、使わせていただきます」。

 9時15分に小谷登山道分岐点に到着、いつものようにここから見える風景をスマホで撮り母親とグループライン「双石山」に送付する。三人組が上ってみえ挨拶を交わす。熊本から来られた男性1人女性2人で「象の墓場」について聞かれ、現在通行止めになっている現状を説明する。

 イワヤ神社にて本日の無事なる山行を祈願し、ハットからヘルメットに被り直してから天狗岩をめざして進む。先ほどお会いした三人組が天狗岩取付きで写真撮影中「全国いろんな山に天狗と名前の付くヶ所がありますね」と女性の方が言われる。確かに天狗は日本人にとっては馴染みある妖怪でさまざまな物語がある。双石山にも他にも「天狗の・・」と呼ばれている場所があり、天狗伝説なるものもある。私自身、双石山の歴史を語るときの一つの話題として登山者に説明することがある。

 9時46分に岩の上四兄弟にて休憩、王家の谷入口でお会いした下山途中の男性から「尾根は風が強かったです」と聞いていた、この場所は谷筋で風は強く当たらないが、空気は冷たく木々の葉が風に揺られている。イヌビワの黄色くなった葉っぱが季節を感じされてくれる。いつも聞こえる鳥の声は全くなく空高く飛んでいるのかジェット機の音がしばらく聞こえる。

 今日は青島太平洋マラソンの日で、私の次男も毎年参加しており「今頃どのあたりを走っているのだろうか」などと考えながら、少しだけ汗ばんだ肌に冷たい空気が気持ち良い。
 
 尾根コースを選択し、大岩取付きで小休止し、次はカズオチェアー上部で休憩する。尾根コースはステンレス梯子下の分岐点から第二展望台取付きの谷コースとの合流地点まで休憩なしで登れば10分ほどで登れる。ただし急登が続くため必ず中間地点となるカズオチェアーで一息付く事にしている。

 10時13分に第二展望台に到着、天気は晴れ雲は多いが空が青く視界良好でいつもは稜線だけが見える県央の山々は手前の重なり合っている低山もその山肌を見せている。早々にカメラを取り出しパチリ撮り、その後は標柱の上にカメラを固定し青島バイパス(国道220号線)を走る青島太平洋マラソンの選手達をズームアップして撮る。10,000人程参加しているので、レンズの中に次男がいるのかはわからないが、とりあえず数カット撮る。

 男性の方が一人登ってみえる、はじめて見かける方で足元を見るとゴローの登山靴を履いているので声をかける。「ゴローの登山靴ではないですか」「はいそうです」「巣鴨のお店に行かれたのですか」「はいそうです」としばらく登山靴談議、双石山山中でも数人だがゴローの登山靴を愛用している人がいる。

 この方は私と同じ学園木花台に住んでいるらしく、東京在住のゴロー愛用者の友人から勧められて手に入れたらしい。すでに11年間愛用しているとのことで、私は2015年5月に巣鴨に行き採寸し2ヶ月後の7月に届いたので、ほぼ同じくらいの期間使っている。

 第二展望台の取付きに一旦下りて尾根筋登山道を山小屋をめざして進む、途中で熊本弁を話すグループに追いつき先に進ませていただくが、杉の枯葉を拾っている時にそのグループに追い越される。

 三叉路で追いつくと一人の女性が加江田渓谷側に進んでおり、残りの人は案内板のところでスマホを構えているので「加江田渓谷の方に行かれるのですか」と聞くと「いや山頂を目指しています」との返事「それじゃ登山道をまっすぐですよ、ここで曲がると加江田渓谷側となり道迷いになりますよ」と説明する。

 11時00分過ぎに山小屋に到着する。入口の建具がオープンのままで建具が閉まらないようにストッパーとして石が置かれている。小屋に入るが人の気配は全くない。リックを降ろして囲炉裏に火を入れる準備をしていると先ほど追い抜いた熊本のグループの方達がみえて囲炉裏周りのベンチに腰掛けられる。

 火の準備をしながらあれやこれやと談笑、鉄網にホイルで包んだサツマイモをのせ「焼き上がるのに40分ほどかかります」と伝えると、突然一人の女性から「のさる」て分かりますかと聞かれる。「のさる」どこかで聞いたことのある響きで「ゆっくりする」ですかと答えると他の方から「もらえる」という意味ですよとの返事がある。

 「山頂往復してきた頃にサツマイモが焼き上がっているから、その時にまだ残っていたら食べていただけますよ」と声をかけると「残念です、山頂から九平登山口に降ります」と返事ある。

  小谷分岐点でお会いし「象の墓場」について聞かれた3人組がみえ「先ほどはありがとうございます、無事に辿り着きました」との返事「行かれたのですね、ところで墓場内で何頭象さんを確認できましたか」と聞くと、一緒にいた別のグループの女性も話に加わり「子供の象もいましたね」とのこと「わかりましたか」と聞くと「親象の足元にいました」との返事、該当する子供の象はイメージ力がない人にはなかなか見つけられない。

 にっぽん百低山のロケの時に吉田類さんに子供の像のことを話したら、類さんは直ぐに見つけられたので「良く分かりましたね」と聞くと「私は画家だからイメージ力があるのですよ」的なことを話されたことを紹介する。

 後でみえた三人組はそのまま山頂をめざして出発され、最初に来られたグループはしばらく囲炉裏の火を楽しまれる。

 グループ内の一人の女性の方から「にっぽん百低山の「双石山」を見てから山に興味を持ち山の会に入ったのです」と言われる。「山頂からは眺望がありますか」と聞かれ「西側には望めますが、皆さんが通り過ぎた第二展望台が双石山では一番展望が良いところです」と説明すると「大きな岩の上に登ったのですが、あそこが第二展望台だと思っていました」との返事がある。

 熊本のグループが山小屋の北側テラスから宮崎平野を眺めている時に、シスターコーヒーさんがみえ一緒に囲炉裏を囲むことになる。

 皆さんが小屋に戻った時に「そろそろ銀杏が焼けているみたいなので食べてみませんか」と勧めると「ぜひいただきます」とのことでいつものように耐火レンガの上に数個のせて小さめのレンガで割り中身を口にされ「こうやって食べるのははじめてです、とても美味しいです」との返事がある。

 熊本の方達が出発して直ぐに、男女4人のグループがみえしばらく一緒に囲炉裏の火を囲むことになる。この方達は「鹿児島山遊会」のメンバーで、一人の男性は83才の方でサツマイモを作っている農家さんということで、以前から気になっていた事について聞いてみる。

 それは以前、朝日新聞で見かけたサツマイモの保存に関する記事で、収穫後に根が付いた状態で、そのまま竹竿などに干しておくという方法で、そのことを聞くとその方も実際その方法(吊るし芋)をやっているらしい。吊るすことでサツマイモ自体に甘みが増して保存状態が良くなるらしい。

 一緒にいた女性の方が「先日、桜島近くの垂水の道の駅で購入して焼いて食べたけどとても甘かったと」言われる。確か新聞でも「収穫したサツマイモを軒先に吊るして1〜2ヶ月干すと熟成され水分が抜けて糖度が増し甘さと蜜が溢れる」と書いてあった。

 毎年この時期になると自宅と事務所の両方で「しぶ柿」を軒先に吊るして干し柿を作っている、今年は果物類は豊作なのか「しぶ柿」の値段が安く、例年の倍以上を吊るしている。いつか「吊るし芋」にも挑戦してみたい。

 鹿児島の方達が出発された後で女性4人組が入ってみえ一緒に囲炉裏の火を囲む。この方達は宮崎市内の方達で、先週NHK(宮崎のみ)で再放送された「にっぽん百低山・双石山」を見られて、今日双石山に登られたらしい。

 お名前を聞く、昭和29年生まれのSEさん、SAさん、TOさん,そして昭和32年生まれのKOさん、4人は山頂でランチをとる予定と話されたので「山頂でのランチタイムは寒すぎるから、ここ山小屋でとられたらいいですよ」と勧め、一緒にランチをいただく事になる。

 4人には、ちょうど焼き上がった焼き芋を半分づつ食べていただく、お一人の方から「自宅で作ったお米で握ったおにぎりです、食べてください」と鮭の切り身と一緒にいただき大変美味しい。

 シスターコーヒーさんからも、いつものようにコーヒー、そしてチマキとりんごをいただく。今日のランチとして準備していた即席麺の「うまかっちゃん」は今日も食べず仕舞となる。

  4人が出発し、しばらくシスターコーヒーさんと囲炉裏の火を囲み談笑し14時25分に囲炉裏の火を完璧に消火し山小屋を出発する。

 途中第二展望台取り付きでヘルメットを着用し谷コースを慎重に下りて、岩の上四兄弟取り付きでシスターコーヒーさんに「先に下りて天狗岩取付きで待っていて」と伝えて、所用を済ませてから下山、小谷登山道分岐点のベンチにてリックを降ろして最後の休憩をとり、15時50分に小谷登山口に下山する。

 本日の無事なる山行と新たな出会いに感謝し山に一礼する。

 登山口前に二人以外の車が一台あり、北九州ナンバーで丁度持ち主の方が県道を歩いて下りて来られる。声をかけて挨拶を交わす。今日は常連さんとの出会い少なかったが県外から来られた方達が多かった。


小谷登山道分岐点から
双石山 2025年12月14日 吊るし芋_c0153595_14253818.jpg



岩の上四兄弟の休憩ポイントから王家の谷を撮る
双石山 2025年12月14日 吊るし芋_c0153595_14252774.jpg



尾根コースを登り 振り返り大岩の取付きを撮る
双石山 2025年12月14日 吊るし芋_c0153595_14252882.jpg



第二展望台から宮崎平野
双石山 2025年12月14日 吊るし芋_c0153595_14253924.jpg
双石山 2025年12月14日 吊るし芋_c0153595_14254096.jpg




双石山には初冬の気配
双石山 2025年12月14日 吊るし芋_c0153595_14253140.jpg



第二展望台から青島太平洋マラソン出場者達
双石山 2025年12月14日 吊るし芋_c0153595_14253004.jpg
双石山 2025年12月14日 吊るし芋_c0153595_14253076.jpg
双石山 2025年12月14日 吊るし芋_c0153595_14252995.jpg
双石山 2025年12月14日 吊るし芋_c0153595_14252959.jpg
双石山 2025年12月14日 吊るし芋_c0153595_14252841.jpg



尾根筋登山道のミヤマシキミ(別名 億両)
双石山 2025年12月14日 吊るし芋_c0153595_14253287.jpg



囲炉裏の火
双石山 2025年12月14日 吊るし芋_c0153595_14254030.jpg
双石山 2025年12月14日 吊るし芋_c0153595_14254166.jpg



火を始末して下山
双石山 2025年12月14日 吊るし芋_c0153595_14254249.jpg



山小屋北側テラスから
双石山 2025年12月14日 吊るし芋_c0153595_14253226.jpg

Commented by 大澤 at 2025-12-16 15:43
大澤です、いつも拝読しております。 毎回ながら几帳面な経過 描写に感心しております。
山頂で食事中 談笑していたら 熊本から来られた5人組の方が 小屋で柴さんにお世話になったと話されておりました。
朝6時に出発してきたが、近場にいい山があって 羨ましいですとの事  全く同感です
皆さん経験者のようなので、大奥の院~姥ケ嶽神社~九平ルートをご案内しました。





Commented by mutumi48 at 2025-12-17 09:44
大澤さんへ
いつも見ていただき恐縮です。
毎回同じことを書いているなあと、自分自身思いながらキーボードに向かっています。

山中の変化は一週間ではさほど無く、
どうしても山で出会った登山者さんのことを書くことが多いです。

熊本から来られた5人組の方を山頂から九平登山口まで案内されたのですね、
熊本の「たーじゃ」さんと「heroF」さんのお二人が、
ヤマップの活動日記をアップされており、
奥の院ルートの写真がありました。

ええ〜、
確か熊本の方達は、初めての双石山山行だったはずだが
「どなたかに案内していただいたのかなあ」と思っていました。
名前
URL
削除用パスワード
by mutumi48 | 2025-12-16 09:28 | 双石山へ | Trackback | Comments(2)

日々つれづれなるままに


by mutumi48
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28