山肌に 白く輝く ヤマザクラ ウグイス鳴きて 春は極まる
8時34分に小谷登山口に到着、登山口前には2台の車が止まっているだけ、そう今日は双石山の山開きの日で、登山スタートは加江田渓谷入口の丸野となっている。今頃はおそらく多くの方が丸野の芝生広場に集まり、ちょうど戸高宮司による神事が行われている。
隣見ると山友の後藤氏の車が止まっており、ほぼ当時に車から下りて挨拶を交わす。実は昨日後藤氏から連絡があり、アウトドア用のインナーをネットで購入したがサイズ違いが届いてしまい。再度注文したので私に使わないかと申し出があり「ぜひ」と返事をしていた。
また後藤氏は今月末に仕事で福岡県内の山に登る予定があり、それまでに近場で足慣らしをしたいと言っていたので、今日は双石山に登るのではと期待したが、何か都合が悪く今日は登らずに私にインナーを届けるためにわざわざ来てくれた(ありがとう)。
小谷登山口に到着する直前に北壁下の山肌に白い塊が見えていた、おそらくヤマザクラが開花したのではと思い、登山準備が終わった後で後藤氏に「第二駐車場まで一緒に行きませんか、開花したヤマザクラが見れますよ」と誘う。
小谷登山口に戻ると、塩鶴集落手前で見かけた、県道を小谷登山口方面に歩いていた二人の男性登山者が近づいてくる「おはようございます」と声をかけると「柴さんですよね、おはようございます。久しぶりですTKです」と返事がある。
TKさんは建築士会の会員で、数年前まで建築士会の全国大会に参加した時に数回ご一緒した方で、レンタカーの運転を自ら勤めてくれた。今日は常連のHさんに「象の墓場」を案内してもらい、その後山頂をめざし下山は丸野登山口に降りるらしい。
8時55分に小谷登山口を後藤氏に見送ってもらいスタート、今日は快晴で三角形の北壁岩肌が望める。登山道谷側に植樹されたマンサクがたくさんの花芽を付けている。登山道を挟み2種類のマンサクが植樹されたが山側の物は登山道整備の時なのか切られている。
親子岩横の急登を上がり重機道の平地に着くと、近くでウグイスの鳴き声が聞こえてくる。第二駐車場から見えたヤマザクラを思い出しながら、聞こえたウグイスの鳴き声で一句詠む。
山肌に 白く輝く ヤマザクラ ウグイス鳴きて 春は極まる
犬岩横の少し湿った急登を登り、小谷登山道分岐点をめざして進み、9時11分に分岐点に到着、ベンチには登山口で会ったHK氏とH氏が休憩中、挨拶を交わし、まずはいつものようにここから見える風景をスマホで撮り母親とグループライン双石山に送り、その後しばらく3人で談笑する。
2人が先行された後で3人の女性が登ってみえる。先頭は地元(丸野)にお住まいのOKさんで、他女性は同じく5年ほど前に丸野に移住しクッキー屋さんをされているKさんとその娘さんでクッキー屋さんは金曜日と土曜日に営業しているらしい。
分岐点から5分ほどでイワヤ神社に到着、神社にて本日の無事なる山行を祈願し、天狗岩をめざして進む。天狗岩の取り付きにはたくさんのサツマイナモリが自生しており、今の時期が花の真っ盛り、そこで一句詠む。
太古より 時を刻める 天狗岩 足元に白し サツマイナモリ
天狗岩右側の急登を慎重に上り、岩の隙間を膝まづきながら潜り空池に入る。両側に聳える岩壁の間を滑りそうな足元に気を付けながら底まで下り、通ってきたルートを振り返り徐々に目線を上に向けていき、高く聳える両側岩壁の先に見える真っ青の空を池に例えて、ここでも一句詠む。
空池で 空見上げれば 透き通る 湖面に映る 照葉の森が
チェックストーン下を通り王家の谷に入ると、上から話し声が聞こえてくる。どうやら初めて双石山に来た登山者達がOKさんに象の墓場へのアプローチ方法を聞いている。
風穴前を通った時に、私の姿を確認したOKさんが「今から登ってくる男性が詳しいから聞いてください」と話しているのが聞こえる。話声が聞こえた場所は、私が休憩場所としている「岩の上四兄弟」の取付きで、その場所まで登るとOKさん達以外に3人の女性が立ち止まっている。
3人の話を聞くと、一人は延岡市在住の方で以前双石山に登ったことがあるらしく他2人を案内している。1人は滋賀県在住のISさんで、もう1人は京都在住のHSさん、昨日京都から車で宮崎入りしており、双石山下山後は霧島方面に泊まり、明日は鹿児島の山に登るらしい。
象の墓場へのアプローチについて説明し、どうしても行くのであれば下山時を勧め、代わりに双石山山中で最も眺めの良い場所に案内することを提案する。
3人と一緒に化石広場を過ぎたあたりで後方にシスターコーヒーさんの姿を見かけ声をかける。次の分岐点で尾根コースを選択し、ルート途中でザックをデポし3人を展望所へ案内する。
そこは縦横に180度開放された場所で、注意しながら先端に4人で座り、眼下に広がる宮崎平野を望み、短い時間だがあれやこれやと説明する。
10時30分に第二展望所に到着、先行していたはずのシスターコーヒーさんの姿はなく、どうやらOKさん達と山小屋をめざして進んだらしい。
テーブルベンチにリックを降ろしてここから見える風景を撮影する。すぐ下のヤマザクラにチラホラと花が咲いており、カメラを向けてパチリ撮る。山中至る所にヤマザクラが自生しているのでこれから半月ほど徐々に標高を上げながら開花を楽しむことができる。
3人の女性が登ってみえベンチにリックを降ろして休憩される。1人の方から「どうぞ食べませんか」と生姜味の飴玉(この味懐かしくて大好き)をいただく。
3人から一緒に写真に写って欲しいとのリクエストがあり、1人づつとツーショットを撮り、その後で私の方から「4人で撮りましょう、もし良かったら私のブログで紹介させてください」と頼むと「ぜひどうぞ」とのこと、1人の方は山レコで活動日記をアップしており「私もアップさせてください」と言われる。
4人で山小屋をめざして尾根筋登山道を進む、植物好きの3人に登山道脇で観察できる植物についてあれやこれやと話しながら進む。
途中のスダジイ倒木の手前で久しぶりに常連のA木さんに出会いしばし談笑する。以前は良く尾根筋登山道で山頂往復してきたという赤木さんと出逢っていたが、確かにここ一年程お会いすることがなかった。
11時10分に山小屋に到着、すでにシスターコーヒーさんが到着しており、囲炉裏内の耐火煉瓦を整理されている。3人は山頂をめざすことになり「山頂往復してきた頃にはヤキイモができています」と伝える。
私は早々に囲炉裏に火を入れる準備、焚き付けの杉の枯葉を探すために小屋を出ると、いつもの場所に杉の枯葉と小枝がありヤブツバキの花が添えられている。
これはおそらくヘルメットおじさんが置いてくれた物、ただし登山口には彼の車は止まっていなかった。よほど早い時間に登っていたのか、それとも昨日(土曜日)登ったのかもしれない。
囲炉裏に火が入りシスターコーヒーさんが入れてくれた美味しいコーヒーを飲んでいると常連の蛭川さんがみえる。蛭川さんは山開きツアーの山頂往復班のサポート役で登ってきたが、ここからはリーダーに任せて山小屋で往復してくる登山者を待つらしい、そこに久しぶりにお会いするKO氏がみえ一緒に囲炉裏の火を囲む。
KO氏は今日西都市で行われたマラソン大会(10K)に出場して、その後で双石山に来たらしい。常連のKO氏の山仲間が山開きツアーに参加しており会いに来たらしい。
KO氏は、78才で以前青島太平洋マラソンで視覚障害者の伴走役を務めたことがあるボランテア経験豊富な方で、私の妻が東日本大地震後にボランテアとして被災地に行った時に同じグループのリーダーとして関わっていた。山中で出会う先輩方には様々な人がおり、KO氏も目標にしたい1人だが、あまりにもハードルが高い。
蛭川さんの話では、今回の山開きツアー(登山部門・渓谷歩き部門)では登山部門だけでも100名以上の参加者があり、登山部門も山頂往復と山小屋往復の二つに分かれており、それぞれが5名程度の班で構成されており、それぞれの班にリーダーと経験のあるサポーターがいるらしい。リーダーは双石山に関わる山の団体メンバーにお願いしている。
蛭川さんの班のリーダー役のK氏がみえ一緒に囲炉裏の火を囲む、この時点で12時頃で山頂に行く前に山小屋周辺でランチタイムをとるらしい。
K氏はクライミングの指導者で、山友のオッシーのクライミングの先生でもあり、以前は良く一緒に囲炉裏の火を囲みK氏がチャレンジされた大崩山の小積みルートのことや様々な話を聞く機会があったが、ここ数年山小屋で出会うことが少なくなり、久しぶりにの再会となった。
サポート役なのか市役所山岳部のYAさんがみえ、少しの時間一緒に囲炉裏の火を囲む。市役所山岳部には30名以上のメンバーがおり、現役だけでなくOBの方も含まれているらしい。小屋入口に常連の岩倉さんや山本さんの姿がみえ挨拶を交わす。
若い男性が数名入ってくる、話を聞くとツアー登山のサポート役として西高校山岳部のメンバーが参加している。そのうちの1人の男子生徒は祖父で山好きなA氏の影響で山岳部に入部したらしい。私にも小学1年生をはじめ孫が3人いるけれど果たして将来一緒に登る日がくるだろうか。
山小屋に入ってきた男性から「柴さん」と声をかけられる、この方は班のリーダー役で、以前お会いしたことがあるが名前が思い出せない。蛭川さんに男性のことを聞くと「双石山木曜会メンバーでGさんと呼ばれている方です」とのこと、いつか囲炉裏を囲んでゆっくりとお話しできることを楽しみにしています。
山頂を往復してきた女性3人組が山小屋に戻ってきて一緒に囲炉裏の火を囲み、焼き上がったサツマイモを食べていただく。延岡在住のKさんは大崩山麓の祝子出身とのことだが、まだ大崩山には登ったことがなく、私に大崩山についての感想を聞かれる。
過去5回ほど登ったことのある大崩山で、そこで出会った県外の登山者から「屋久島以外では西日本で一番好きな山です」という話を聞いたことを紹介する。私自身が登った経験のある山があまりに少なくて評価できない。ただし双石山以外で登ってみたい山と聞かれれば迷わず「大崩山です」答える。
一組の男女が山小屋に入ってきて板間に腰掛けて一緒に囲炉裏の火を囲む、話を聞くと女性の方が長い登りで足を痛めたらしく、山頂までの往復をやめて同じ班のメンバーが帰ってくるまで山小屋で待っていることにしたらしい。
しばらくすると、たくさんのツアー登山者達がみえ登山道脇のベンチなどでランチをとられる。あまりの人数の多さにヤキイモはシェアーできないので、子供をメインにカットしたヤキイモを配ることにする。
山頂往復する登山者達はリーダーの勧めなのかリックを山小屋内の板間に置いて山頂をめざして登っており、徐々にそれぞれの班が戻ってきて、丸野をめざして下山していく。山小屋を出た時に班のリーダー役を務めているS氏と出会いお互い思わず握手をしてしまう。
1人の男性が山小屋北側テラスで休憩しているので「小屋に入り一緒に囲炉裏の火を囲みませんか」と声をかけると、しばらくして入って見える。
この男性はS氏といい串間市から来たらしく、はじめての登山で近くの山を調べて、北郷・椿山経由で九平登山口からスタートし山頂まで登り、そこで山小屋があることを聞き、ここまで来たらしい。
さらに話を聞くと、健康診断のエコー検査で肝臓の精密検査を勧められているらしく、少しでも健康な趣味をと考え登山を思いつきはじめて登ってきたらしい。
ツアー登山最後の班(K氏・西高生)が戻ってきてしばらく一緒に囲炉裏の火を囲み談笑する。
九平から登ってきたS氏に「一緒小谷登山口に下りませんか、小谷から九平までくるまで送りますよ」と誘い下山は3人一緒となる。
15時過ぎに囲炉裏の火を始末して3人で下山開始、途中第二展望台に上がりテーブルベンチで休憩、S氏にお願いしツーショットをシスターコーヒーさんに撮ってもらう。
谷コースを下山し、岩の上四兄弟で小休止し、空池、天狗岩を経由して小谷登山道分岐点に16時30分前に到着する。分岐点ベンチには常連の鈴木氏が休憩中でしばし談笑する。
16時50分に小谷登山口に下山、本日の無事なる山行と新たな出会いに感謝し山に一礼する。
S氏を九平登山口まで送って行こうと考えていたが、日南方面への高速道路へのアプローチを誘導することをシスターコーヒーさんにお願いしたら「私がSさんを九平登山口まで送り届け、その後高速道路まで案内します」との提案がありお願いする。
朝、自宅居間より双石山を望む

第二駐車場より山肌に白く輝くヤマザクラ



ヤマアジサイ奥に花開くマンサク

小谷登山道分岐点から

天狗岩の足元に開花したサツマイナリ
太古より 時を刻める 天狗岩 足元に白し サツマイナモリ
第二展望台から宮崎平野を望む
展望所下にはヤマザクラ開花


3人の女性達と一緒に

山小屋北側テラスから 古木にハヤブサ
前回・前々回と同じ場所に止まっていた




右側枝は鳥ではなく枯れ枝
囲炉裏火の始末後

下山途中尾根筋登山道から下方に白い塊があり、
ズームアップするとゴミ袋
登り時には落ちていなかった

下山時に第二展望台で小休止S氏とツーショット
