8時35分に小谷登山口に到着、東端に車を止める、隣には数人の若い女性達がリーダーらしき男性から何か説明を受けている。車のナンバープレートは鹿児島、反対側に止まった2台の車は熊本ナンバーで、今日も県外からの登山者達が来ている。
8時39分に登山口を出発、最初の急登を上ると真っ赤な花を付けたマンサクが目に入り、やはりここ双石山では違和感を感じる。毎回のことだが登りは単独が多く登山道脇に自生している植物についつい目がいく。
この時期徐々に花を付ける植物が増えてきている。今回数多く見かけたのはスミレでほとんどがタチツボスミレだが、ツボスミレも一株観察することができた。
途中で植物を観察している時に久しぶりにお会いする山本さんに追いつかれ挨拶を交わしてしばし談笑した後先行される。9時5分に小谷登山道分岐点に到着、先ほどお会いした山本氏と再会しここでもしばし談笑する。
フェイスカバーをした女性が登ってみえ挨拶を交わした後、そのまま先行される。山本氏が先行した後で20人以上のグルーブが登ってみえる。先頭の方と挨拶を交わし「どちらからおみえですか」と尋ねると「宮崎県と熊本県の山岳会の合同登山です」との返事があり、毎年交互に熊本県と宮崎県の山で交流登山を行なっているらしい。
イワヤ神社をめざして杉の巨木横まで登った所で先ほどお会いしたフェイスカバーをした女性が立ち止まりスマホを構えて何かを撮っているので「何か面白いものがありますか」と声をかけると「自然豊かな森が好きなんです」という意味合いの返事がある。この方とはその後山小屋までご一緒することになる。
後ほどこの女性と第二展望台で話した時に知ることになるが福岡から来られたM本さんで、今回は昨日宮崎市内で仕事があり、今日一日時間がとれたので宮崎市内から近い山を探して、はじめての双石山に登って来たらしい。地元の標高200mほどの山に週に2〜3回登っているらしく、又たまに登られるという信仰の山「宝満山」についても話を聞く。
宝満山と言えば山友のG氏が今月末に仕事での撮影のためにテント泊を前提にのぼることになっており、丁度山中でカメラを構えているのかもしれない。
天狗岩、空池を経由して王家の谷に入り、ステンレス三段梯子東側岩壁の亀裂にカメラを向けてズームアップでパチリ撮る。
岩の上四兄弟取付きにリックをデポし、M本さんを窪地に案内する。窪地は一般ルートの王家の谷と象の墓場との間にある深い深い窪地で、この場所のため象の墓場へのアプローチが難しく「象の墓場」という名前の由来の一部となっている。
デポしたリックを担ぎ直した時に見知った男性を先頭に数人が登ってみえ挨拶を交わす。合わせて合同登山グループのメンバーも合わさり化石広場は混雑状態となる。
尾根コースを選択し大岩の取付きにリックをデポし、東側谷筋の対岩に自生しているヤマザクラにカメラレンズを向ける。ここのヤマザクラは比較的大きく県道から樹形全体を望むことができる数少ないヤマザクラで、以前同じように大岩付近から撮ったことがある。今回は撮影箇所の樹木が繁り手前の小枝が邪魔し上手く取れない。
さらに尾根コースを進むと先ほど出会ったハーネスにたくさんのカラビナを装着した6人のグループが、尾根コースの一部にネットを設置している。グループの中にはSH氏と仕事で付き合いのある会社のスタッフもいる。挨拶を交わして先に進みカズオチェアー上部で小休止する。
ここで、すでに一年以上一緒に登ることができなくなった友人のことを想いながら一句詠む。
友とゆく 険しき岩場 懐かしく またいつの日か 交わらんことを
10時15分に第二展望台に到着、いつものようにテーブルベンチにリックを降ろし休憩する。今日は湿気が多いのか宮崎市街地は霞んで見え県央の稜線は望むことができない。テーフルベンチで休憩していると先ほどお会いした山本氏がみえ一緒にテーブルを囲みM本さんと3人でしばらく談笑する。
一人の男性が登ってみえベンチで小休止後に第三展望台方面に行こうとしていたので「どちらに行かれますか」と聞くと「山頂へ行きます」との返事があり「山頂であれば一旦来た道を引き返してから尾根筋を西側に進んでください」とアドバイスする。
ここでの道迷いは多く第三展望台、そして麻畑、ヒノキ分れから尾根筋登山道三叉路に登り返すと通常の三倍ほどの時間がかかる。
熊本県と宮崎県の山岳会合同グループと入替に第二展望台を出発し山小屋をめざして尾根筋登山道を進む。途中で樹間に淡いピンク色の花を付けたサイコクミツバツツジを数カ所見かけレンズを向けてパチリ撮る。
11時00分過ぎに山小屋に到着、M本さんに「山頂までは25分程度ですので、折角ですから山頂往復し又山小屋に立ち寄れば丁度お昼頃となりその時にはお芋が焼けてますから」と声をかけると「それでは山頂まで行ってきまます」と出発される。
男女二人がみえ挨拶を交わし同様に「山頂往復してきた頃にサツマイモが焼けてますからどうですか」と声をかけると「それじゃ行ってきます」と出発される。登山道脇のテーブルベンチには高校生なのか7人の女性と1人の男性がランチ中、ランチ終に山頂をめざして出発する。
高瀬氏がみえ一緒に囲炉裏の火を囲み談笑、話では昨日はバイクで白鳥温泉まで行き、夕方より宮崎市内繁華街で職場同僚の送別会に出席したらしく、今日の双石山登山を考えて二次会は参加せずに帰宅したらしいが、今年60代半だになるがそのタフさに感服する。
M本さんが山頂から戻ってみえ一緒に囲炉裏の火を囲み、焼き上がったヤキイモを食べていただく。はじめて双石山に登ってきた登山者にはできるだけ食べてもらうようにしている「双石山は山自体も変化があり記憶に残るでしょうが、山小屋でアツアツのヤキイモを食べるとさらに深く記憶に残るでしょう」とホイルに載せた熱々のヤキイモを手渡す。
今日のサツマイモは田野町産の(みやざき紅)と、串間市大束産の(ベニまさり)で、ベニまさりは甘くネットリとした食感、大束産といえばホクホク系のヤマダイ甘薯が有名で、ここ2年間ほどヤキイモの季節前に、串間市在住の友人にお願いして、知り合いの農家さんから箱買いしているが、今期の分は1月末で全て無くなった。
13時過ぎにN岡さん夫妻が山頂往復し戻ってみえ「ヤキイモいただけますか」と声をかけられ「焼けていますよ、ご主人も山小屋に入られれば」と声をかけると「外で待っているとのことです」と返事がある。
N岡さんに話を聞くと、今日で2回目の双石山で、最初登った時は天狗岩まで登り、右側の急登を見て登るのが怖くなりそこで下山したらしい。今回は、最初登った時に天狗岩で出会った女性に「山小屋まで登ればヤキイモが食べられるかもしれませんよ」と聞いたらしく、それではと山頂往復とヤキイモを楽しみに登って来たらしい。そこで一句詠む。
初回は 天狗岩まで 今回は ヤキイモめざし ピークハンター
M本さんとN岡さん夫妻共にはじめての双石山で、下山が不安だからということで一緒に下りることになり山小屋を出発される。M本さんとN岡さんへ、又お会いできる日を楽しみにしています。
昼時に道路沿いテーブルベンチでランチをとり山頂をめざした若い女性達が山小屋に戻ってきた。女性7人と顧問の先生1人の計8人(3年生5名・2年生2名)ではじめて双石山に登ってきたらしい。鹿児島県内の高校の山岳部のメンバーで高校は男女共学だが山岳部は女性だけらしい。
部長の子に「ヤキイモ食べますか」と聞くと「たべたい」との返事、2本の大きめのヤキイモを七等分し囲炉裏火を囲んだ女子高校生に食べてもらう。
学生達が出発し、しばらくしてヘルメットおじさんがみえ一緒に囲炉裏の火を囲む。通常ヘルメットおじさんとは登りの途中でお会いし立ち話をすることがほとんどだったが、今日はじっくりとお話しすることができた。話の中で「コミニティー障害」というフレーズが出てきてなるほどと自分を振り返る。
実は今回も山小屋に到着した時に、いつもの場所に囲炉裏火の焚き付けとなる杉の枯葉と小枝が置いてあり、合わせてヤブツバキの花が2輪添えられていた。話を聞くと昨日も登ってきたらしい。
父親と娘さん2人がみえて板間に上がりランチをとられる。話を聞くと以前(2024年12月22日)山小屋でお会いしたことがあるU村氏親子で、廣重氏とオッシーの知り合いで、前回は山小屋往復の山行だったが、今回は娘のアヤコちゃんのリクエストで山頂往復をするつもりで登ってきたらしい。
この現時点で14時30分で、山頂往復で1時間かかり、山小屋から小谷登山口までは1時間50分ほどかかるので、山頂に行かれるのであれば下山が17時を過ぎる。今回も山小屋までの往復を提案するが、アヤコちゃんはどうしても山頂に行きたいらしく、ランチ後に残っていたベニマサリを食べてもらい、その後で山小屋を出発される。無事に下山できることを願う。
15時29分に下山開始する。ヘルメットおじさんは山小屋の掃除までは一緒だったが「先に下ります」と一人で出発し、高瀬氏と上原さんの3人で下山することになり、途中でいつものように第二展望台取付きでヘルメット着用を兼ねて小休止し、次は岩の上四兄弟取付きで岩に腰掛けて休憩する。
登山道脇に根周りの直径が30cmほどのヤブツバキが自生しており、見上げるとテカリある葉々の中に一輪の花が付いている。王家の谷を吹き抜ける風と合わせて一句詠む。
照葉の海 紅一つ咲く ヤブツバキ 吹き抜く風に 初春を想う
最後の休憩は小谷登山道分岐点のベンチ、腰掛けて3人であれやこれやと談笑、ここでリックに下げている山友からいただいたゴム銃を手に取り、足元に落ちているバクチノキの実を玉にして、目の前の直径10cmほどの樹木を的を射ると、的から横に4mほど離れてた場所に座っている高瀬氏の目の前を飛んでいく。
どうやらバクチノキの実は幹に当たりそれが跳ね返り全く別な方向に飛んでしまった。危なかった、ここで大いに反省、固い物を的にすると当たった時には跳ね返り方によっては思いもよらぬ場所に飛んでしまう。
17時10分に小谷登山口に下山、本日の無事なる山行と新たな出会いに感謝して山に一礼する。駐車場には3人の車のみで、U村氏親子は山頂には向かわずに山小屋からそのまま下山したらしい。一安心する。
小谷登山口前の駐車スペース 県外の車が数台止まっている

登山道脇に真っ赤な花を付けた樹木(マンサク)

タチツボスミレ



キランソウ

ゴンズイ花芽




ツボスミレ

タチツボスミレ



イナモリソウ


天狗岩


ステンレス三段梯子東側岩壁の亀裂

尾根コースで?

サイコクミツバツツジ


山小屋北側テラスからヤマザクラ開花


枯木にフクロウのモチーフ

囲炉裏火を始末

サツマイナモリ群生


オンツツジ開花

ヤブツバキ開花